即決価格という機能がネットオークションにはあります。
即決価格とは、入札をすると即座に落札できる価格のことです。
ヤフオク!では、こんな感じで表示されます。
使わない方はほとんど使わないと思いますが、上手に利用すればとても便利な機能です。
しかし、使い方を間違ってしまうと商品がまったく売れなくなります。
今回は、取扱注意!正しい即決価格の使い方とコツをご紹介します!
落札相場より高い即決価格では売れにくい
即決価格ですが、誰でも自由に価格を決めて設定することが出来ます。
設定した価格ですぐに落札されたら嬉しいですね!まあ、そう上手くいかないのですが・・・。
前提として、入札者にはなるべく安く商品を落札したいという心理が働きます。
落札相場より高く設定された即決価格の商品を目にすると、これは本当に適正価格なのだろうか?と疑います。
そこで入札者は、その商品の落札相場を調べます。
結果、落札相場が4000円のものを即決価格7000円で買おうと思う入札者は、余程のことがない限りいないでしょう。
即決価格を設定すると、同じ商品の相場が下がる?
できる限り安く商品を落札したい入札者は、落札相場をチェックします。
そこで現時点の相場を確認し、相場の価格を上回らないように入札します。
安く落札できれば問題ないのですが、どうしても落札できそうにない場合は、別のオークションの同じ商品に入札をします。
そして、落札相場より安く落札できたオークションを、また新たな入札者が見て、相場をチェックします。
この流れを繰り返していくと、ゆっくりと落札価格の相場が下がっていきます。
即決価格は、このサイクルを加速させます。
例えば、落札相場5000円の商品を、即決価格4000円で設定して出品します。
落札相場より安く出品されている商品を見た入札者は、4000円で落札します。
すると、落札相場に4000円で落札されたものが加わります。
入札者はそれを落札相場で見て、次からその価格より安く買おうとします。
すると、ここからガクッと価格は下がっていきます。
私も出品をしていて、同じ商品を自分より安い即決価格で落札されているのを見ると、「もうすぐ、価格が下がってくるだろうなあ」と焦り、設定している価格を見直します。
では、即決価格はまったく役に立たない機能なの?と言われると、そうでもありません。
ブームが来ているもの、旬なものには有効
テレビや新聞に取り上げられて一時的に人気になっている商品は、ヤフオク!でも人気の商品になりやすいです。
最近は落ち着いてきましたが、妖怪ウォッチも一時期ものすごいブームになりましたね。
しかし、一時的なブームが過ぎてしまうと、流行中の時よりも安値で落札されたり、全く売れなくなります。
みなさんはたまごっちをご存知でしょうか?
1996年11月にバンダイから発売された卵の形をした小型ゲームで、社会現象になるほど大ヒットしたおもちゃです。
中でも白いデザインのものは希少で、定価が1980円なのに対して、一つ数万円もの値段がつけられていました。
爆発的に売れたため、メーカーも必死に大量生産したのですが、数ヵ月後にはブームが去ります。
ブームが去ると信じられないほど売れなくなり、メーカーは不良在庫250万個を処分することになったそうです。
最終的に、およそ45億円の赤字になってしまいました。
ブームが去ると、今まで売れていたものがありえないほど売れなくなる例としてはわかりやすいと思います。
まあ、ヤフオク!では今でもたまごっちは売れているのですが・・・。
私は以前、限定生産で新発売された商品についているおまけを出品したことがあり、発売から3日後で即決価格の4000円で落札されました。
そして、1ヶ月も経たないうちにブームは落ち着いてきました。
ふと、気になって同じ商品を見てみると、落札相場は2000円くらいまで下がっていました。
通常、時間の経過とともに相場の価格は緩やかに下がっていきますが、流行のものや一時的に注目されているものは、より価格の下降が激しいです。
落札相場が高いうちに即決価格を設定して、売り切ってしまうことも作戦のひとつですね。
必要に応じて、即決価格を設定しよう
即決価格も設定して出品すると、相場より余程安くない限りは即決落札はされません。
もう少し高く売れるだろう、と欲を出すと相場より安く落札されたりします。
設定しない方がかえって高く落札されることもあるので、よく考えてから利用しましょう。
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