この記事では、ゆうパケットポスト発送用シールの利用方法や発売場所・価格、配送料金、メリット・デメリットなどを紹介します。
2021年6月1日12時より、メルカリ専用配送方法である「ゆうゆうメルカリ便・ゆうパケットポスト」が、手持ちの封筒・箱に「発送用シール」を貼って利用することができるようになりました。
従来のゆうパケットポスト専用箱と同様に、郵便局やコンビニで必要だった発送手続きをメルカリアプリ上で完結させることができ、発送用シールを荷物に貼ってポスト投函するだけで発送できます。
使い勝手も良く自由度も増しているため、ゆうパケットポストを利用する機会がより一層増えていきそうです!
なお、ゆうパケットポスト専用箱も今までと変わらずに利用することができます。下記の記事では、ゆうパケットポスト専用箱の詳細・利用方法もまとめていますので、あわせてご覧ください。
https://auction-monohertz.com/yu-packet-post
ゆうパケットポスト発送用シールとは?
ゆうパケットポスト発送用シールは、メルカリと日本郵便株式会社が2021年6月1日から販売を開始した、メルカリ専用配送サービス「ゆうゆうメルカリ便」の「ゆうパケットポスト」をもっと便利に利用できるサービスです。
以前までは、ゆうパケットポストの利用には「箱状になる専用梱包資材の購入」が条件でした。
加えて、今回のゆうパケットポスト発送用シールの登場により、自分で用意した梱包資材(封筒・薄型ダンボール)に発送用シールを貼ることで、ゆうパケットポストとして利用することが可能になりました。
専用梱包資材を購入するか、発送用シールを購入するかの違いがあるだけで、具体的な発送手続きの流れや利用感覚はほとんど変わっていないのも良い点です。
メルカリでの個人間商品取引が活発になっていることもありますが、世界的に非対面でのやり取りが当たり前となってきたこともあり、出品者一人で手続きから商品発送を完結させられる画期的なサービスだと思います。
私を含め、コンビニよりも郵便ポストのほうが近くにある出品者にとっては、非常に助かる便利なサービスですね。
ゆうパケットポスト発送用シールでの取り扱い可能サイズ・配送料金・シール販売場所と価格
取り扱い可能サイズ
- 3辺合計60cm以内、長辺34cm以内、かつ郵便ポストに投函可能なもの(郵便ポスト投函口のサイズ:幅24~29cm、厚さ約3~4cm)
- 重さ2kg以下
- 最小サイズ:縦14cm×横9cm(円筒形状のものは長さ14cm以上、直径3cm以上)
ポストへの投函を前提にしたサービスなので、ポスト投函口のサイズを考慮すると「縦23cm以内×横34cm以内×厚さ3cm以内」であれば、サイズ制限ギリギリで確実に投函できるでしょう。
ちなみに、ゆうパケットポスト専用箱のサイズは「縦32.7cm×横22.8cm×厚さ3cm」なので、発送できる荷物の最大サイズ自体はほとんど変わりませんが、ポストの種類によっては「縦28cm×横28cm×厚さ4cm」でも投函できれば発送が可能ということです。
配送料金
- 配送料金:全国一律税込215円
発送用シールを貼って投函する場合も、ゆうパケットポストの配送料金自体は変わりません。
発送用シール販売場所・価格
ゆうパケットポスト発送用シールは有料で、全国の郵便局やローソン、イトーヨーカドー、メルカリストアなどで販売しています。
発送用シールは購入場所によって価格や枚数が異なります(価格は全て税込み)。
- 郵便局:20枚セット100円(1枚あたり5円)
- ローソン:10枚セット75円(1枚あたり7.5円)
- イトーヨーカドー(文具売場):10枚セット75円(1枚あたり7.5円)
- メルカリストア:20枚セット100円(1枚あたり5円)
※一部、取り扱いのない店舗や売り切れの場合もあります。
ゆうパケットポスト発送用シールでの送り方・利用方法
発送用シールを貼ってゆうパケットポストを利用するには、配送方法を「ゆうゆうメルカリ便」に設定しておきましょう。
商品の発送手続きの流れは、
- 「発送用シール」を郵便局・ローソン・イトーヨーカドー・メルカリストアで購入する
- 梱包した荷物を手持ちの封筒・薄型ダンボールなどに入れて封をする
- メルカリアプリの取引画面から「発送用シール」の2次元コード(QRコード)を読み取る
- 「発送用シール」を荷物に貼り付け、ポストへ投函して発送通知をする
と、非常に簡単です。
「発送用シール」を郵便局・ローソン・イトーヨーカドー・メルカリストア(予定)で購入する
まずは、ゆうパケットポスト発送用シールを購入する必要があります。
郵便局やローソン、イトーヨーカドー、メルカリストアで販売しているので、お好きな所で購入しましょう。
20枚セット100円売られている郵便局やメルカリストアで購入するのが、1枚あたりの価格がお得でおすすめです。
※なお、発送用シールの価格は、記事内の「発送用シール販売場所・価格」の項目をご覧ください。
梱包した荷物を手持ちの封筒・薄型ダンボールなどに入れて封をする
商品をプチプチで包んだり、新聞紙・チラシなどの緩衝材を使ったりした梱包した商品を、手持ちの封筒や薄型ダンボールに入れて封をします。
なお、規定サイズや重量を超えていたり、発送用シールを変形させたり加工させたりしている荷物は、取り扱うことができないため気をつけましょう。。
メルカリアプリの取引画面から「発送用シール」の2次元コード(QRコード)を読み取る
メルカリアプリの取引画面から「郵便ポストに投函」を選択し、発送用シールの2次元コード(QRコード)を読み取ります。この2次元コードは、忘れずに必ず読み取りましょう。
もし2次元コードを読み取らずに投函してしまうと、発送情報が発送用シールに紐付いていない状態のため、荷物を届けることができません。
その場合は、メルカリ事務局への問い合わせが必要になります。
詳しくは、この2つ下の項目「2次元コード読み取り前に、商品をポストへ投函してしまった場合の対処法」をご覧ください。
「発送用シール」を荷物に貼り付け、ポストへ投函して発送通知をする
2次元コードを読み取ったら、発送用シールを荷物に貼って投函しましょう。
投函後、忘れずに取引画面から発送完了連絡をして終わりです。
なお、発送用シールと一緒に付属している「ご依頼主様保管用」のメモは、出品者が手元に保管しておくものです。間違えて購入者へ送らないようにしましょう。
ゆうパケットポスト発送用シールの貼り忘れ・2次元コードの読み取り忘れの状態で商品をポストへ投函してしまった場合は……?
2次元コードが読み取られていない商品は、発送用シールに配送情報が紐付いていないため、差出人・宛先不明で配送会社で保管されることになります。
配送情報不明の商品を再び配達してもらうためにも、気づいた時点ですぐにメルカリ事務局へ問い合わせをしましょう。時間は掛かりますが、事務局が配送会社へ商品の調査依頼をおこなうことで、商品が発見される可能性があります。
「発送用シールの貼り忘れ」や「2次元コードの読み取り忘れ」をしてしまったからといって、焦って取引のキャンセル申請をしたり評価を付けたりしてはいけません。商品の不着だけでなく紛失にも繋がります。
発送用シールを貼り忘れた、2次元コードを読み取り忘れた時の対処法
まずは、メルカリ事務局に問い合わせをおこなってください。メルカリ事務局へ「配送会社への調査依頼」で問い合わせをしましょう。
その際「商品の詳細な情報」が必要ですので、発送時のことを思い出しながら詳しく連絡しましょう。
- 商品の詳細(出品時のタイトル、ブランド・メーカー名、色・形など)
- 梱包の詳細(プチプチ、メルカリ柄の梱包資材を使用など)
- どのポストから投函したか(設置されたポストの場所・名前など)
- いつポストへ投函したか(日付だけでなく時間も詳しく)
調査が完了すると事務局から連絡が届きますが、商品特定の調査には長い時間が掛かります。最長で10日間ほど掛かる場合もありますので、その旨を購入者の方へも必ず連絡しておきましょう。
ゆうパケットポスト発送用シールのメリット
発送用シールとメルカリアプリだけで、窓口や店舗を通さずに取引を完結させられる
ゆうパケットポストの売りといえば、出品者は郵便局やコンビニで発送手続きをする必要がなく、ポストへの投函でOKという手軽さです。
今回はさらに発送用シールが販売開始になったことで、郵便局員やコンビニスタッフと対面する機会が極端に少なくなります。
出品者はより手間なく商品の発送ができるようになり、発送手続きを請け負うスタッフは作業量や負担が減少するという、双方にメリットがあるサービス内容になりました。
人目を気にせず、自宅で落ち着いてゆっくり作業を進めることができる
ゆうパケットポスト発送用シールごとに2次元コードが異なるため、封をして2次元コードを読み込んでシールを貼る、という流れを1つの商品ごとにゆっくり作業できるのもメリットです。
コンビニで他のお客が待っていることに気づいて、焦って伝票貼り間違い・入れ間違いをすることも防げます。自宅ならいくらでも時間を掛けられますし、落ち着いて作業することでミス減らせます。
ゆうパケットポストで使用可能な梱包資材の選択肢が増えた
ゆうパケットポストのサービス内容はそのままに、発送に使える梱包資材の種類だけが増えたのは嬉しいポイントです。
梱包資材代を少しでも節約したい場合は発送用シールまとめ買い+手持ちの封筒・箱で、自分で梱包資材を用意するのが面倒なら有料の専用箱で、というように、同じゆうパケットポストでも出品者によって発送までの過程を変えられる配送方法は魅力的です。
ゆうパケットポスト発送用シールのデメリット
シール剥がし忘れは減るが、発送用シールの貼り間違い・貼り忘れ、コード読み取り忘れは増えそう
今までのゆうパケットポスト専用箱の場合は、あらかじめ箱に用意された2次元コードを読み取って、「シールを剥がす」ことで発送手続きを行っていました。
しかし、今回の発送用シールに関しては、自分自身で封筒・箱などの梱包資材を用意し、発送用の2次元コードを読み取って「シールを貼り付ける」必要があります。
単純に出品者自身が行う作業量が増えたため、しっかりと流れを把握しておかないと、どこかでミスする可能性が高くなります。
確かにコンビニ店舗での緊張や焦りから来るミスは減りますが、代わりに自身のうっかりミスによるシール貼り間違え・2次元コード読み取り忘れなどは増えそうです。ミスが起こらないよう、細心の注意を払って作業しましょう。
複数の取引の梱包を同時に行う場合は、商品の入れ間違い・入れ替わりに気をつけて、一つひとつ確認しながら進めましょう。
この記事内でもすでに触れましたが、2次元コードの読み取りを忘れてしまうと、配達再開までにかなりの時間が掛かってしまいます。
発送用シールを購入しなければ、ゆうパケットポストは利用できない
発送手続きや店舗での作業の手間は省けますが、「発送用シールを買う」という手間は省けません。
手書きの宛名ではもちろんダメで、必ず指定のものを買わなければならないため、シールを買いに行くこと自体が手間に思う方もいるかもしれません。
徹底的に手間を省きたい!という方は、仕事や買い物に出たついでに発送用シールをまとめて購入しておくと良いでしょう。
スマートフォンやメルカリアプリの操作に不慣れな人は、余計に難しく感じる
専用箱を利用するゆうパケットポストと利用感覚はほとんど変わりませんが、まだまだ難しいし面倒だと感じる方もいるかもしれません。
シールを買う→2次元コードを読み取る→貼る、と言葉にすれば簡単なように思えますが、依然としてメルカリアプリのみで完結する取引に不安に覚える出品者も多く存在します。
誰でも簡単に手続きができるよう理解しやすいシステムになってはいますが、少しでも不安のあるうちは、メルカリを利用している家族や友人にサポートしてもらえるようにお願いしましょう。
ゆうパケットポスト発送用シールについてまとめると……
- メルカリ専用配送サービス「ゆうゆうメルカリ便・ゆうパケットポスト」の便利なサービス
- 発送用シールを手持ちの梱包資材に貼ることで、ゆうパケットポストとして発送可能
- メルカリアプリで手続きをして、ポスト投函で発送が完了させられる
- 3辺60cm以内、長辺34cm以内、厚さ3cmほど、重さ2kgまでの荷物を入れて発送可能
- 配送料金は全国一律税込み200円
- 専用箱は郵便局・ローソン・イトーヨーカドー・メルカリストアで購入しよう
- 「シールを買う→2次元コードを読み取る→荷物に貼る→商品を投函する」の順番を徹底しよう
ゆうパケットポストが初めて登場した時もそうでしたが、発送用シールが登場する背景には、新たな配送方法の需要や非接触・非対面でのサービス提供を望む利用者の声が多かったのだろうと思います。利用者の意見や現在の事情がしっかり反映されている、非常に良いサービスだと思います。
「自分で梱包して自分で発送手続きをする」というメルカリのスタイルにもピッタリ合うサービスなので、出品者だけでなく郵便局やコンビニなどの店舗スタッフ、配達スタッフの作業の手間も減る、みんなに優しい仕組みです。
自分でできることは自分で!という考え方で、楽しく手間なくメルカリで商品を送りたい方には最適なサービスと言えるでしょう。