この記事では、ゆうパケットポストの利用方法や配送料金、メリット・デメリットを紹介します。
メルカリ専用の配送方法「ゆうゆうメルカリ便」の中に、「ゆうパケットポスト」というサービスが2020年11月4日から加わりました。
ゆうパケットポスト専用箱に商品を入れて、メルカリアプリで手続きをしてポストへ投函するだけ、という手軽さが魅力的な配送サービスです。
「商品を自分で梱包して発送する」というメルカリのサービスと相性が良く、非接触・非対面でのサービスが好まれる新しい生活様式にも馴染む配送方法となっています。
ゆうパケットポストとは?
ゆうパケットは、日本郵便株式会社が提供しているメルカリ専用配送サービス「ゆうゆうメルカリ便」のうちの一つ。
ゆうパケットポスト専用箱の購入が必須になりますが、メルカリアプリで2次元コード(QRコード)を読み取って、保管用シールをはがしてポストに投函するだけで発送できる便利な配送方法です。
ゆうゆうメルカリ便のゆうパック、ゆうパケット、ゆうパケットプラスでは郵便局やコンビニなどでの発送手続きが必須でしたが、その手間を省いてメルカリアプリだけで行えるようにしたものが「ゆうパケットポスト」というわけです。
ネット通販や個人間での商品発送サービスの需要が増え、世界的に非対面でのやり取りを求められるようになったこともありますが、今後は出品者一人で手続きから商品発送を簡単にできる画期的なサービスとして、メルカリで活躍すること間違いなしの配送サービスです。
個人的には、クリックポストとレターパックプラス・ライトの特徴を合わせて便利にわかりやすくした配送サービス、というイメージですね。
取り扱いサイズ・配送料金・その他特徴など
取り扱い可能サイズ
ゆうパケットポスト専用箱のサイズは「縦32.7cm×横22.8cm×厚さ3cm」で、この専用箱に入る大きさで「重さ2kgまで」の荷物を送ることができます。
なお、この専用箱を変形させたり、加工させたりした荷物は取り扱うことができません。
配送料金・基本運賃
送料は全国一律「200円(税込)」です。
また、ゆうパケットポスト専用箱は有料で、郵便局やローソン、セリア、メルカリストアなどで販売しています。
購入場所によって価格や箱数(枚数)が異なります(価格は全て税込みです)。
- 郵便局:1箱65円
- ローソン:1箱65円
- セリア:2箱セット110円(1箱あたり55円)
- メルカリストア:5箱セット300円(1箱あたり60円)
※一部、取り扱いのない店舗や売り切れの場合もあります。
その他の特徴
- 2次元コード読み取りで送り状不要
- ポスト投函で発送できる(郵便局窓口でも可)
- 追跡サービスが付いている
- 専用箱の使用は1回限り
- 1日程度配達が遅れる場合がある(ポスト内の荷物を回収する時間によるものと思われます)
送り方・利用方法
ゆうパケットポストの利用するには、配送料の負担を「送料込み(出品者負担)」に、配送の方法を「ゆうゆうメルカリ便」に設定しておきましょう。
商品購入後の発送手続きの流れは、
- 専用箱を郵便局やローソン、セリア、メルカリストアなどで購入する
- 箱を組み立てて、梱包した荷物を専用箱に入れて封をする
- メルカリアプリの取引画面から専用箱の2次元コードを読み取る
- 「ご依頼主様保管用シール」をはがしてからポストへ投函する
と、非常にシンプルな仕組みになっています。
専用箱の裏面にも、利用方法が絵でわかりやすく説明されています。
専用箱を郵便局やローソン、セリア、メルカリストアなどで購入する
まずは、ゆうパケットポスト専用箱を購入しましょう。
郵便局やローソン、セリア、メルカリストアなどで販売しているので、お好きな所で購入しましょう。
すぐに1枚だけ使うなら郵便局かローソンで、安くまとめて手に入れるならセリアやメルカリストアで購入するのがおすすめです。
※なお、専用箱の価格は、記事内の「配送料金・基本運賃」の項目をご覧ください。
箱を組み立てて、梱包した荷物を専用箱に入れて封をする
購入したばかりの専用箱は平らな状態ですので、まずは組み立てましょう。
箱の裏面に組み立て方が絵で説明されています。
まずは箱の側面を立ち上げ、Aと書かれた部分を差し込みます。
その状態でプチプチや新聞紙などの緩衝材で梱包した商品を専用箱に入れて、両面テープをはがして封をすると、下の画像のように箱になります。
配送中に箱が開かないようにテープなどで封をする場合は、箱裏側のシール部分に被らないように気をつけましょう。配送会社で情報が読み取れず、配達ができなくなる場合があります。
なお、荷物が規定サイズや重量を超えていたり、専用箱を変形させたり加工させたりしている場合は、取り扱うことができません。
メルカリアプリの取引画面から専用箱の2次元コードを読み取る
メルカリアプリの取引画面から「郵便ポストに投函」を選択します。
商品のサイズ・品名・発送元・配送料などを確認したら、「専用箱の2次元コードを読み取る」を押しましょう。すると、2次元コードリーダーが起動するので、箱の裏面にある「ご依頼主様保管用シール」の2次元コードを読み取りましょう。
読み取りが完了すると「読み取りが正しく完了しました!」と「追跡番号」が表示されます。
2次元コードは「必ず」読み取りましょう。もし2次元コードを読み取らずに投函してしまうと、発送情報が専用箱に紐付いていない状態のため、荷物を届けることができません。
その場合は、メルカリ事務局への問い合わせが必要になります。
詳しくは、この2つ下の項目「2次元コード読み取り前に、商品をポストへ投函してしまった場合の対処法」をご覧ください。
「ご依頼主様保管用シール」をはがしてからポストへ投函する
ご依頼主様保管用シールを忘れずにはがしたら「ご依頼主様保管用シールをはがしました」にチェックを入れて、荷物をポストに投函しましょう。
投函が完了したら「ポストに投函したので、発送通知をする」をタッチして手続きは完了です。購入者に投函完了の通知が届きます。
なお、シールをはがし忘れた場合でも、2次元コードを読み取っていれば荷物は相手のもとへ届きますが、配送情報の有無などの確認作業が必要になることもあり、通常よりも日数が掛かる場合があります。
2次元コードを読み取ったついでに、シールもはがしてしまえば忘れずに済みます。
2次元コード読み取り前に、商品をポストへ投函してしまった場合の対処法
2次元コードが読み取られていない商品は、専用箱に配送情報が紐付いていないため、差出人・宛先不明で配送会社で保管されることになります。
配送情報不明の商品を再び配達してもらうためには、メルカリ事務局へ問い合わせをしましょう。事務局が配送会社へ商品の調査依頼をおこなってくれます。
この時、手元に「ご依頼主様保管用シール」があるかどうかで、問い合わせの流れと内容が大きく変わります。
なお、その状態のまま評価やキャンセル申請をしてはいけません。商品の不着だけでなく紛失にも繋がります。
ご依頼主様保管用シールが手元にある場合
まずは、控えのシールの2次元コードを読み取り、購入者へ発送完了の通知をします。
その後、メルカリ事務局に問い合わせをおこなってください。事務局から配送会社への配達依頼が済むと配達が再開されます。
ご依頼主様保管用シールが手元にない場合
専用箱に貼られた2次元コードを読み取ることができないため、メルカリ事務局へ「配送会社への調査依頼」で問い合わせをしましょう。
その際「商品の詳細な情報」が必要ですので、発送時のことを思い出しながら詳しく連絡しましょう。
- 商品の詳細(出品時のタイトル、ブランド・メーカー名、色・形など)
- どのポストから投函したか(設置されたポストの場所・名前など)
- いつポストへ投函したか(日付だけでなく時間も詳しく)
調査が完了すると事務局から連絡が届きますが、商品特定の調査には最長で10日間ほど掛かる場合があります。その旨を購入者の方へも必ず連絡しておきましょう。
ゆうパケットポストのメリット
出品者だけで手続きから発送までを完結させられる
出品者は郵便局やコンビニで発送手続きをする必要がなく、ポストへの投函でOK、という手軽さがゆうパケットポストの売りです。
メルカリアプリで操作することは増えましたが、それでも出品者だけで商品の発送ができるというメリットはかなり大きいです。
自分の都合で非対面発送が可能で、店舗での手続きや作業などの手間も大幅に省ける
一つ上の項目で述べた通り、出品者だけで手続きから発送までを完結させられるため、ポストへ投函さえできれば、いつでもどこでも、ある程度自分の都合で荷物を差し出せすことが可能になります。
ということは、店舗の端末で発送手続きレシートを発行する必要もないですし、レジで並ぶ必要も、伝票を入れる作業も必要なくなります。忙しい合間を縫ってお店に行く必要すらなくなるので、仕事終わりの夜中にポストへ投函したってOKです。
もちろん、なるべく早めに商品をお届けすることが前提になりますが、時間の制約がそれほど厳しくないため、日々忙しい方や決まった曜日にまとめて発送する方にちょうど良い配送方法と言えます。
自宅で落ち着いて作業ができ、荷物の入れ間違い・手続き間違いを防げる
ゆうパケットポスト専用箱ごとに2次元コードが異なるため、封をして2次元コードを読み込んでシールをはがす、という流れを1つの商品ごとにゆっくり作業できるのもメリットです。
人の手で作業をする以上、伝票の貼り間違い・入れ間違いが起きる可能性も少なからずあります。コンビニなどで焦ってしまって結果として貼り間違えていた、ということなく、自宅なら落ち着いて作業してミスを減らせます。
安価な薄型の配送方法としては珍しい「重さ2kgまでの荷物」に対応
それほど厚さのない物の発送に適している「ゆうパケット」や「クリックポスト」、ヤマト運輸の「ネコポス」などでは重さ1kgまでに対応していますが、ゆうパケットポストでは重さ2kgまでに対応しています。
専用箱に入る物に限定はされますが、より重量のある商品を発送する場合に役立つかもしれません。
2kgを超える場合は、重さ制限のない宅急便コンパクト薄型BOXの利用が適していますが、配送料金はゆうパケットポストよりも高額になるため、より安価で薄型の商品を届けたいサービスの中では使い勝手の良い配送方法です。
ゆうパケットポストのデメリット
2次元コードの読み取りを忘れて投函してしまうと、配達再開や商品特定調査にかなりの時間が掛かってしまう
この記事内の「2次元コード読み取り前に、商品をポストへ投函してしまった場合の対処法」でも触れましたが、2次元コードの読み取りを忘れてしまうと、配達再開までにかなりの時間が掛かってしまいます。
今までの配送方法と違って、2次元コードの読み取り作業が必須となるため、うっかり忘れてしまわないよう細心の注意を払って投函しましょう。
どうしても忘れてしまう場合は、まずシールをはがしてしまうのも一つの手段かもしれません。ただし、荷物の入れ間違いには気をつけましょう。
専用箱を購入しなければ、ゆうパケットポストは利用できない
発送手続きや店舗での作業の手間は省けますが、「専用の梱包資材を買う」という手間は省けません。
すでに持っている封筒に入れて送ることもできませんし、他の梱包資材で代用することもできません。
ゆうパケットポストを利用するためには、仕事や買い物など出掛けた際に専用箱を取り扱い店で買っておきましょう。
徹底的に手間を省きたい!という方は、専用箱を自宅まで配送してくれるメルカリストアでの購入がおすすめです。
スマートフォンやメルカリアプリの操作に慣れていないと、まだまだ難しく感じる
誰でも簡単に手続きができるように理解しやすいシステムになってはいますが、メルカリを始めたばかり方や、スマホやメルカリアプリの操作に自信がない方にとっては、まだまだ難しいし面倒だと感じるところもあるようです。
何度も経験して慣れてくると大したことはないのですが、専用箱の購入・2次元コードの読み取り・保管用シールをはがす、といった作業は確かに馴染みのない作業ですからね。
少しでも不安のあるうちは、メルカリを利用している家族や友人に手伝ってもらったり、店舗のスタッフに手伝ってもらえる配送方法を選んでも良いかもしれません。
ゆうパケットポストについてまとめると……
- メルカリ専用配送サービス「ゆうゆうメルカリ便」のうちの一つ
- メルカリアプリで手続きをして、ポスト投函で発送が完了させられる
- 縦32.7cm×横22.8cm×厚さ3cmの専用箱に、重さ2kgまでの荷物を入れて発送可能
- 配送料金は全国一律税込み200円
- 専用箱は郵便局・ローソン・セリア・メルカリストアで購入しよう
- 「シールの2次元コードを読み取る→はがす→商品を投函する」の順番を徹底してミスを防ごう
ゆうパケットポストは、新たな配送方法の需要や非接触・非対面でのサービス提供が好まれるタイミングに登場することになりましたが、正直、もっと早くからサービス開始していたら良かったのに!と思えるほど便利な配送方法です。
現在のフリマアプリやネットオークションで用意された配送方法としては、サービスの質を維持したまま、手続きや作業に生じる無駄を省くことができた優秀なサービスに久しぶりに出会った気がします(言い過ぎかもしれませんが……)。
自分で梱包して自分で発送手続きをする、というメルカリのスタイルにもピッタリ合う配送サービスですので、出品者だけでなく郵便局やコンビニなどの店舗スタッフ、配達スタッフの作業の手間も減る、みんなに優しい仕組みです。
自分でできることは自分で!という考え方で、楽しく手間なくメルカリで商品を送りたい方には最適なサービスと言えるでしょう。
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