この記事では、スニーカーの梱包方法やそのコツについてを具体例とともにご紹介します。
スニーカーは、洋服やおもちゃなどと比べると、頻繁にフリマアプリやネットオークションで取引される商品ではありませんが……
種類・価格・ブランドも幅広く、スニーカーを資産のように買い集めるスニーカーマニアやスニーカー愛好家もいるほどの商品でもあります。スニーカー・ハイブランド向けのフリマアプリ「スニーカーダンク」の登場からもわかる通り、より一層スニーカーの需要が高まってきています。
ということで今回は、メルカリ・ヤフオク!・PayPayフリマ・ラクマはもちろん、スニーカーダンクで購入されたスニーカーにも対応できる梱包方法を、画像を用いてできるだけわかりやすくご紹介します。
こんな種類の「スニーカー」を梱包する方法を紹介していきます
まずは「スニーカー」がどういうものなのかを確認しますが、「靴(シューズ)」よりも範囲が限定されているとはいえ、何となくぼんやりとしかイメージできない方も多いかと思います。
そこでスニーカーの定義を確認してみると、スニーカーは「ソール(靴底)にはゴムなどの柔らかい素材を、アッパー(足の甲を覆う部分)にはレザーや生地素材を使用し、紐やストラップを使って足首や甲と一体化させる運動靴の一種」だそうです。
ちなみにスニーカー(sneakers)の語源は、「靴底が柔らかい素材のため、足音を立てずに忍び寄れる」という、英語のsneak(スニーク・忍び寄る)が由来になっているようです。
確かにスニーカーは、メンズとレディースではデザインや大きさなど多少の違いはあるものの、どれも履きやすく靴底が柔らかくて歩きやすいものが多い印象ですね。
運動靴の一種ということで、使えるシーンが多いというのもスニーカーのメリットと言えます。
もう少し具体的にイメージするために、有名ブランドの定番スニーカーをちょっと挙げてみましょう。
- ナイキ(NIKE):「エアフォース1」「エアマックス」
- ニューバランス(NEW BALANCE):「996(900番台)」「574(500番台)」
- アディダス(adidas):「スーパースター」「スタンスミス」
- コンバース(CONVERSE):「オールスター」「ジャックパーセル」
- ヴァンズ(VANS):「オーセンティック」「スリッポン」「エラ」
- プーマ(puma):「スウェード」「クライド」
各ブランドのスニーカーを一部挙げてみましたが、誰しも一度は聞いたことのあるものばかりではないでしょうか?もちろん、この他にも名前を冠したスニーカーが挙げきれないくらいに数多く存在します。
価格も実に様々で、3000円くらいの比較的安価なものから、定価10万円を超えるハイブランドスニーカー、コレクターや愛好家も注目する100万円超えのプレミアスニーカーなどがあります。
一方で2021年10月には、元プロバスケットボール選手のマイケル・ジョーダン氏が実際に試合で着用した「サイン入りNike Air Ship(ナイキ エアシップ)」は、サザビーズ(国際競売会社)のオークションで約1億7000万円で落札されています。
ここまでくると「スニーカーって何だっけ?」と考えさせられるような印象になってしまいますが……
今回の記事では、こうしたイメージも踏まえつつ「スニーカー=デザイン性&価格が高いシューズ(運動靴)」ということで話を進めていきたいと思います。
スニーカーの理想的な梱包の仕方は?
スニーカーは、下記3つのポイントを踏まえた梱包が理想的です。
- スニーカー自体を濡らさない・変形させない
- スニーカーボックスも濡らさない・壊さない
- ダンボール箱に入れた状態で発送できるように梱包する
一つずつチェックしましょう。
梱包のポイントその1:スニーカー自体を濡らさない・変形させない
まず大前提として、スニーカー自体を水分で濡らしたり、無理な力を加えて変形させたりしないように梱包しましょう。
スニーカーは、水分を吸収しやすい素材で作られているため、水濡れ対策は必須となります。
ちょっとした水分や汚れでもしっかり染み込んでしまいますし、そのままの状態で長時間放置をすると、カビや悪臭の原因にもなります。
また、スニーカーは意外と柔らかい部分が多いため、無理な力が長時間加わったものは折れ曲がって元に戻らなくなります。最悪の場合、使用に支障がでるほどの破損に繋がる可能性もあります。
スニーカーは、防水をしつつ無理な力が加わらない自然な状態で梱包することが理想的です。
梱包のポイントその2:スニーカーボックスも濡らさない・壊さない
スニーカーには専用のボックスが付いていることが多く、特に新品スニーカーには間違いなく付属しています。
本来はスニーカーを安全に輸送するためのもので、スニーカーを使用する時に箱は捨ててしまいがちです。しかし、フリマアプリやネットオークションでは、商品の外箱も「商品の一部」として扱われる傾向があります。
GUCCI(グッチ)やLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)などの高級ブランド品の空箱・紙袋に価値があるのと同じように、スニーカーボックスにもちゃんと価値があります。
もしボックスが付属している場合は、スニーカーと同様にボックス自体も破損させないように梱包しましょう。
また、スニーカーボックスだけではなくスニーカーを包んでいる紙(包装紙)も、物によっては商品として認識される場合があります。
具体的には、そのスニーカー用にデザインされたオリジナルデザインの包装紙で、ファイルに挟んで大切に保管したいスニーカーマニアや愛好家の方もいます。
といっても包装紙を一つひとつ丁寧に梱包する必要はなく、スニーカーボックスを入念に梱包すれば問題ありません。
梱包のポイントその3:ダンボール箱に入れた状態で発送できるように梱包する
梱包したスニーカーは、ダンボール箱に入れて発送することが基本になります。特にスニーカー・ハイブランド向けのフリマアプリ「スニーカーダンク」で購入された商品は、必ずダンボール箱に入れて発送することが決まりとなっています。
一つ前の項目でも挙げたように、スニーカーボックスは商品の一部として扱われやすいことも関係していますが、商品の破損を防いで購入者へ確実に届けることが重要です。
ある程度強度のあるスニーカーでも、決して破損に強いわけではありません。できるだけ破損の確率を下げるためにも、ダンボール箱に入れて安全に商品を届けられる梱包が理想的です。
ちなみに、スニーカーボックスが既にボロボロの状態や、ボックスがない中古スニーカーの場合は、紙袋やビニール袋に包んで発送することも可能ですが、できるだけダンボール箱を利用しましょう。
まれに、スニーカーボックスに直接送り状を貼って送る方もいるようですが、確実に返品やクレームになるので絶対にやめましょう。
見本画像を真似してスニーカーを梱包してみよう
これからスニーカーの梱包方法について、下記3つの場合に分けて紹介します。
- スニーカーボックスがある場合
- スニーカーボックスがない場合
- スニーカーダンクで購入された新品スニーカーを発送する場合
※例では見やすい色のクラフトテープで梱包していますが、実際には透明テープ(OPPテープ)を使用すると仕上がりが綺麗に見えます。
▼梱包に必要な道具&資材は、下記の記事を参考にあらかじめ揃えておきましょう。
https://auction-monohertz.com/recommended-packing-goods
ちなみに商品梱包には、プチプチロールが1本あると非常に便利です。
梱包作業時の手間やストレスも減り、長期的には節約にも繋がります。緩衝材としての機能が高い「3層構造のプチプチ」は、私も使い続けてますがオススメです!
▼3層品プチプチロールの詳細は下記の記事をご覧ください
https://auction-monohertz.com/3-layers-putiputi
スニーカーボックスがあるスニーカーを梱包する場合
スニーカーボックスのある中古品スニーカーを例に、梱包方法をチェックしていきましょう。
ちなみに新品スニーカーの場合は、スニーカー自体を梱包することで未使用品ではなく中古品と捉えられてしまう恐れがあるため、余計な手を加えずにボックスの状態から梱包を始めましょう。
まずは、スニーカー自体を梱包しましょう。
▲スニーカーの中に丸めた紙を詰めておきましょう。調湿・型崩れ防止など、シューキーパー(シューツリー)と同じような働きをしてくれます。エアクッションでも代替可能です。
▲スニーカーをバランスよくスニーカーボックスに入れて……
▲包装紙でスニーカーを包みましょう。
▲包装紙がない場合は、大きめのOPP袋(透明袋)でスニーカーを包んでもOKです。
▲スニーカーボックスを一巻きできる量のプチプチを用意します。
▲プチプチの上にスニーカーボックスを乗せます。
▲プチプチをぐるっと一周させて包み、仮留めのためのテープを貼ります。
▲テープを、スニーカーボックスより少し長くなるように一気に貼ります。
スニーカーボックスに巻いたプチプチの両端が開いたままなので、隙間ができないようにテープで留めていきます。
▲画像のように、三角に近い形にプチプチを折りたたんで、テープで仮留めをします。
▲隙間を埋めるように、テープを貼ります。
▲同じように、もう一方の開いた側にも仮留めのテープを貼って……
▲隙間をなくすようにテープを貼ります。
▲これで、スニーカーの入ったスニーカーボックスをプチプチで綺麗に包むことができました。
▲裏返すと、画像のような感じになっています。大きな隙間もなく、しっかりと梱包できています。
次に、スニーカーボックスが余裕で入る大きさのダンボール箱を用意しましょう。
▲あらかじめ配送方法で設定したサイズを超えないダンボールを選びましょう。
▲ダンボール箱の底に、新聞紙やチラシなどの緩衝材を詰めます。
▲スニーカーボックスをダンボール箱に入れます。箱の中に隙間が残っている場合は、追加で緩衝材を詰めておきましょう。
▲ふせん・メッセージカードなどで、ちょっとしたメッセージを書き添えておくと喜ばれます。
▲しっかりとテープで封をしたら、スニーカーボックスのあるスニーカーの梱包は完了です。
スニーカーボックスがないスニーカーを梱包する場合
スニーカーボックスのないスニーカーは、スニーカー自体を梱包してダンボール箱に入れます。
まずは、スニーカー自体を梱包しましょう。
▲ここでは、画像の黒いVANSスニーカーを梱包します。
▲スニーカーの中に丸めた紙を詰めておきましょう。調湿・型崩れ防止など、シューキーパー(シューツリー)と同じような働きをしてくれます。エアクッションでも代替可能です。
▲スニーカーを包める量のプチプチを用意します。
▲プチプチの上にスニーカーを乗せます。
▲プチプチをぐるっと一周させて包み、仮留めのためのテープを貼ります。
▲テープを、スニーカーより少し長くなるように一気に貼ります。
スニーカーに巻いたプチプチの両端が開いたままなので、隙間ができないようにテープで留めていきます。
▲スニーカーのかかと側のプチプチを折りたたんで、テープで仮留めをします。
▲画像のようにテープを貼ります。
▲テープをぐるっと一周させて、プチプチの隙間をなくすように貼ります。かかと側のテープ留めはこれでOKなので、次はつま先側のテープ留めを行います。
▲スニーカーのつま先側のプチプチを折りたたんで、テープで仮留めをします。
▲画像のようにテープを貼ります。
▲テープをぐるっと一周させて、プチプチの隙間をなくすように貼ります。これでつま先側のテープ留めもOKです。
▲これで、スニーカー片方をプチプチで綺麗に包むことができました。
▲同じようにもう片方のスニーカーも梱包して、スニーカー自体の梱包は完了です。
▲ふせん・メッセージカードなどで、ちょっとしたメッセージを書き添えておくと喜ばれます。
次に、梱包したスニーカーが余裕で入る大きさのダンボール箱を用意しましょう。
▲あらかじめ配送方法で設定したサイズを超えないダンボールを選びましょう。
▲ダンボール箱の底に、新聞紙やチラシなどの緩衝材を詰めます。
▲スニーカーをダンボール箱に入れます。
▲隙間が残っている場合は、追加で緩衝材を詰めておきましょう。
▲しっかりとテープで封をしたら、スニーカーボックスのないスニーカーの梱包は完了です。
スニーカーダンクで購入された新品スニーカーを梱包する場合/ガイドラインに沿った梱包をしよう
スニーカー・ハイブランド向けフリマアプリ「スニーカーダンク」で購入された新品スニーカーの梱包方法をチェックしていきましょう。
▼スニーカーダンクの詳細・登録方法については、下記の記事をどうぞ
https://auction-monohertz.com/sneakers-dunk-entry-coupon
スニーカーダンクでは、商品ごとに梱包・発送方法がガイドラインで提示されています。
簡単に説明すると……
- 付属品は全て同梱して梱包する(関係のないものは入れない)
- スニーカーボックスは必ずダンボール箱に入れて梱包する(紙袋・ビニール袋は使用不可)
- スニーカーボックスとダンボール箱の隙間に緩衝材を詰める(新聞紙・チラシなどは色移りをするため使用不可)
- スニーカーやスニーカーボックスに、直接シールや送り状(伝票)などを貼りつけない
などのポイントを守って梱包する必要があります。
特に新品のスニーカーの場合は、余計な手を加えずにスニーカーボックスの状態から梱包を始めましょう。スニーカーダンクでは商品を鑑定する工程が存在しているため、中身を下手にいじると新品と判断されない可能性が非常に高くなります。
▲タグは付けたままで、包装紙も取らずに、付属品は全てボックス内に同梱した状態にして梱包を始めましょう。
▲スニーカーボックスを一巻きできる量のプチプチを用意します。
▲プチプチの上にスニーカーボックスを乗せます。
▲プチプチをぐるっと一周させて包み、仮留めのためのテープを貼ります。
▲テープを、スニーカーボックスより少し長くなるように一気に貼ります。
スニーカーボックスに巻いたプチプチの両端が開いたままなので、隙間ができないようにテープで留めていきます。
▲画像のように、三角に近い形にプチプチを折りたたんで、テープで仮留めをします。
▲隙間を埋めるように、テープを貼ります。
▲同じように、もう一方の開いた側にも仮留めのテープを貼って……
▲隙間をなくすようにテープを貼ります。
▲これで、スニーカーボックスをプチプチで綺麗に包むことができました。
▲裏返すと、画像のような感じになっています。大きな隙間もなく、しっかりと梱包できています。
▲購入されたスニーカーを複数点まとめて一度に発送する場合は、それぞれに取引番号がわかるメモ紙を添付しておきましょう。
次に、スニーカーボックスが余裕で入る大きさのダンボール箱を用意しましょう。
▲配送中もスニーカーボックスが破損しないように、なるべく丈夫なダンボールを選びましょう。
▲ダンボール箱の底に、色移りしない緩衝材を詰めます。梱包のガイドラインに従って、新聞紙やチラシなどを緩衝材に使うのは避けましょう。
▲スニーカーボックスをダンボール箱に入れます。箱の中に隙間が残っている場合は、追加で緩衝材を詰めておきましょう。
▲しっかりとテープで封をしたら、スニーカーボックスのないスニーカーの梱包は完了です。
スニーカーの梱包方法についてまとめると……
- 水濡れ&衝撃対策を徹底して梱包しよう
- スニーカーボックスの破損も防ぐためにダンボール箱に入れて梱包しよう
- スニーカーダンクで購入されたスニーカーは、ガイドラインに沿った梱包をしよう
スニーカーは、箱の有無に関わらず梱包することをおすすめします。
ただし、スニーカーダンクで購入された新品スニーカーだけは、ボックスの状態から梱包を行うことがポイントです。
最終的な荷姿はダンボール箱になるように心掛けて、梱包し終わったスニーカーは、なるべく早めに発送作業を行いましょう。
スニーカーのおすすめ配送方法については、下記の記事で紹介していますのでご覧ください。