この記事では、梱包・発送たのメル便の利用方法や配送料金、メリット・デメリットを紹介します。
梱包・発送たのメル便は、小型~大型商品の梱包・発送をセールスドライバーの方にお任せできる、メルカリ専用の配送方法です。
出品者であれば避けて通れない梱包・発送作業の時間短縮も図れたり、一人では梱包できない家具・家電などの発送も全てお任せすることができます。
メルカリで特大450サイズまでの商品を取り扱うことが可能なため、大型商品の発送にはコレ!と言えるくらいに頼れる配送サービスです。
梱包・発送たのメル便とは?|メルカリ専用の梱包・発送サポートサービス
梱包・発送たのメル便は、フリマアプリ「メルカリ」専用の配送方法で、小型から大型までの商品の梱包・発送をサポートする配送サービスです。
メルカリユーザーがお得に使いやすいよう、ヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」というサービスを基礎として企画・設計されています。
※らくらく家財宅急便については、別の記事で詳しく紹介しています
https://auction-monohertz.com/rakuraku-kazai-takkyubin
以前は「大型らくらくメルカリ便」という名前でサービスが提供されていましたが、これに80~160サイズの荷物も取り扱い可能にし、料金の見直しをしたものが「梱包・発送たのメル便」というわけです。
その名の通り、梱包・発送を「頼める便」として、出品者にとって面倒な梱包や発送作業を全てお任せしてしまおう!という梱包代行サービスです。
80~450サイズの荷物の梱包・発送が可能という、対応サイズも懐の広い梱包代行サービスという印象が強いですが、メルカリにおいて大型家具・家電を取り扱える貴重な専用配送方法という点も、忘れてはならない大きな魅力と言えます。
梱包・発送たのメル便の取り扱いサイズ・配送料金・その他特徴など
取り扱い可能サイズ
- 横幅・奥行き・高さの3辺合計450cm以下
- 最長辺250cm以下
- 上下逆さまにできないもので高さが200cm以下
上記の3つの条件を満たし、「実重量150kg以下」の荷物を送ることができます。
ただし、以下の5つに当てはまるサイズの商品は、配送に日数が掛かります。
- 3辺合計350cm以上
- 最長辺180cm以上
- 上下逆さまにできない物で横幅100cm以上
- 上下逆さまにできない物で高さ180cm以上
- 100cmを超える辺が2辺以上
※棚やタンスなど、商品が1つで分解可能なものは、出来上がりのサイズ・重量で計測されます
配送料金・基本運賃
配送料金は全国一律で、80~450サイズを9つに分けて設定されています。
サイズごとの配送料金と商品例の表は、以下の通りです。
梱包・発送たのメル便のサイズ・配送料金・商品例 | ||
---|---|---|
サイズ | 配送料金(税込) | 商品例 |
80サイズ | 1700円 | スニーカー、バッグなど |
120サイズ | 2400円 | 電子レンジ、掃除機など |
160サイズ | 3400円 | テレビ、チャイルドシートなど |
200サイズ | 5000円 | エアコン、室外機など |
250サイズ | 8600円 | 洗濯機、小型冷蔵庫など |
300サイズ | 12000円 | 2人掛けソファ、子供用自転車(22インチ)など |
350サイズ | 18500円 | 大型冷蔵庫、自転車(26インチ)など |
400サイズ | 25400円 | ダブルベッド、衣装タンスなど |
450サイズ | 33000円 | 3人掛けカウチソファなど |
※取り扱いサイズは、梱包後の実際に計測したものが適用されます
この他に、家具・家電の取り外しや取り付けなどには、オプションとして別途作業料が掛かります。作業料は、オプション発生時に現金での支払いが必要になります。
詳しいオプションサービスの内容・料金は、「ヤマトホームコンビニエンス オプション料金一覧」をご覧ください。
その他の特徴
- 商品の梱包や搬出・搬入、希望の場所への設置、梱包資材の開封・回収などもすべておまかせ
- あて名書きは不要、スマートフォンから集荷依頼・情報入力などの発送手続きもかんたん
- 配送状況を取引画面の送り状番号から確認することができる
- 匿名配送によってお互いの名前や住所を知られずに安心して取引が行える
- あんしん配送サポートで、配送中のトラブルによる破損・紛失にもメルカリが対応
- 希望の日時・時間帯などの指定が可能なため、日程調整がかんたん
- 取り扱い不可商品がある
- 沖縄県や離島、一部地域では利用ができない
この中で注目すべきは「取り扱い不可商品がある」「沖縄県や離島、一部地域では利用ができない」という2点です。
取り扱い不可商品がある
梱包・発送たのメル便は、「らくらく家財宅急便」と同様のサービスですので、壊れやすい物や精密品、50万円を超える高価な商品、替えの利かない希少品や美術品、楽器などは発送できません。
その他の取り扱い不可商品の詳しい内容については、ヤマトホームコンビニエンスの「取扱いできない商品」の項目をご覧ください。
また、ダイニングセット(机・イスのセット)やテレビ・テレビ台セット、エアコン・室外機セットなど、一つの出品で配送が複数口になる商品も取り扱いができません。
加えて、オプションサービスを利用せず家具・家電の解体や取り外しをしていない商品も取り扱うことができません。
また、取り扱い可能商品でも、集荷時に実際にサービスドライバーが見て、取り扱いができないと判断する場合もあります。
沖縄県や離島、一部地域では利用ができない
こちらも「らくらく家財便」の注意事項と似ていますが、メルカリの「梱包・発送たのメル便」の場合は、沖縄県や離島、一部地域などの対象外エリアで利用することができません。
そのため、梱包・発送たのメル便の対象外地域に該当する方は、メルカリ出品時や購入時に「梱包・発送たのメル便の対象外地域です」というメッセージが表示されます。
サービス対象外エリアの詳細については、「よくあるご質問→サービス対応エリア」をご覧ください。
梱包・発送たのメル便の利用方法(送り方・受け取り方)|アプリでの集荷依頼~配達完了まで
梱包・発送たのメル便の利用方法の流れとして、出品者側は、
- メルカリアプリ(PC不可)で、出品時に配送料負担を「送料込み(出品者負担)」、配送方法を「梱包・発送たのメル便」に設定する
- 商品購入後、購入者と日程調整をしてから集荷依頼を行う
- 集荷希望日に訪問した配送業者に、商品をそのまま差し出す
といったものになっています。
また購入者側は、
- 商品購入前に、商品の配送方法が「梱包・発送たのメル便」に設定されているか確認する
- 商品購入後、出品者と日程調整をすると集荷依頼が行われる
- お届け希望日に配送業者が訪問して商品が到着する
といったものになっています。
出品者側の利用方法
メルカリアプリ(PC不可)で、出品時に配送料負担を「送料込み(出品者負担)」、配送方法を「梱包・発送たのメル便」に設定し、「商品の三辺合計サイズ」を入力する
梱包・発送たのメル便は、商品出品時に配送料負担を「送料込み(出品者負担)」、配送方法を「梱包・発送たのメル便」と選択することで利用可能になります。
配送料負担が「着払い(購入者負担)」のままでは、梱包・発送たのメル便は選択できません。
また、購入後に配送方法を「梱包・発送たのメル便」へ変更することもできないため、気をつけましょう。
梱包・発送たのメル便に設定すると、「商品の三辺合計サイズ」の項目が表示されます。
80~450サイズまでの9つの中から、発送する商品のサイズを選択しましょう。
※(例)横幅80cm・奥行き25cm・高さ65cmの3辺合計170cmの液晶テレビ→200サイズ
商品購入後、購入者と日程調整をしてから集荷依頼を行う
出品した商品が購入されたら、取引画面に表示された「集荷希望日時」から都合の良い「集荷日」「時間帯」を選択します。
すると、購入者のお届け希望日時の入力待ち画面に変わるので、そのまま待ちましょう。
購入者がお届け希望日の入力を完了すると、「集荷依頼」が完了します。
集荷希望日までに、商品の発送準備をしておきましょう。なお、梱包は不要です。
集荷希望日に訪問した配送業者に、商品をそのまま差し出す
集荷希望日に訪問するドライバーの方から、時間帯や在宅などの事前確認の連絡があります。もし、オプションサービス(商品の取り外し・解体代行)が必要な場合は、このタイミングで依頼しておきましょう。
集荷希望時間になると、ドライバーの方が商品を引き取りに来てくれます。出品者は、商品をそのまま差し出すだけでOKです。配送料金はメルカリの商品代金から支払われますが、取り外し・解体などのオプションサービスを依頼していた場合は、作業完了後に料金を現金で支払います。
これで、商品の差し出しは完了です。
購入者側の利用方法
商品購入前に、商品の配送方法が「梱包・発送たのメル便」に設定されているか確認する
購入予定の商品画面で、「配送の方法」の項目が「梱包・発送たのメル便」に設定されているかをチェックしましょう。
「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」ではないため、間違えないようにしましょう。
問題なければ、商品を購入しましょう。
商品購入後、出品者と日程調整をすると集荷依頼が行われる
出品者の集荷希望日時の入力完了を待ちましょう。
出品者側の操作が終わると、取引画面で「お届け希望日時」が選択できるようになります。
都合の良い「お届け希望日」「時間帯」を入力しましょう。
※出品者の希望する集荷日時と都合が合わない場合は、再度「お届け希望日時」の入力画面になります。必要であれば、出品者とメッセージでやり取りして決めましょう。
お届け希望日に配送業者が訪問して商品が到着する
お届け希望日に訪問するドライバーの方から、時間帯や在宅などの事前確認の連絡があります。もし、オプションサービス(商品の取り付けや組み立て代行)が必要な場合は、このタイミングで依頼しておきましょう。
お届け希望時間になると、ドライバーの方が商品を届けに来てくれます。
出品者は希望の場所に商品を運んでもらいましょう。オプションサービスを希望している場合は、商品取り付けや組み立ても行ってくれます。
配送料金はメルカリの商品代金に含まれているので支払い不要ですが、取り付け・組み立てなどのオプションサービスを依頼していた場合は、作業完了後に料金を現金で支払います。
これで、商品の受け取りは完了です。
動作確認や不具合などがないかを確認したら、受け取り完了の連絡と評価をしましょう。
梱包・発送たのメル便のメリット
梱包・発送の面倒な手間が解消される
その名の通り、梱包や発送のすべてを配送業者の方に頼めるので、メルカリ出品者であれば誰もが気にするような余計な手間がなくなり、時間の節約にもなります。
発送手続きもアプリでかんたんに行えるので、初心者の方でも抵抗なく気軽に利用ができるのもメリットです。
梱包が難しい商品でも取り扱い不可品でなければしっかりと対応してくれるので、「商品の破損なく無事に相手へ届くだろうか?」といった配送中の心配や不安も気にすることがなくなります。
万が一、配送中のトラブルによって商品が破損した場合でも、補償制度やメルカリのサポートが利用できるため、商品発送後も安心して待つことができます。
配送料金が全国一律でわかりやすく、らくらく家財宅急便よりもお得
梱包代行をしてくれて大型商品も配送してくれるのに、配送料金がサイズごとに全国一律という、出品者・購入者どちらにとっても明確でわかりやすいのが魅力的です。
出品者は価格設定がしやすくなり、購入者は予算が立てやすくなります。
メルカリ専用配送方法ということもあり、梱包・発送たのメル便の基となった「らくらく家財宅急便」と料金の差がハッキリしているところも、お得感があって好印象です。
実際にどれほど安いのか、比較してみるとよくわかります。
(例)東京都→福岡県までの配送料金(税込)比較表
サイズ | 梱包・発送たのメル便 | らくらく家財宅急便 |
80サイズ | 1700円 | 1980円 |
120サイズ | 2400円 | 2640円 |
160サイズ | 3400円 | 3850円 |
200サイズ | 5000円 | 6270円 |
250サイズ | 8600円 | 11935円 |
300サイズ | 12000円 | 16885円 |
350サイズ | 18500円 | 26235円 |
400サイズ | 25400円 | 34155円 |
450サイズ | 33000円 | 44825円 |
家具・家電の処分やリサイクル前に試しに出品してみることができる
新しい家具・家電を購入すると、今まで使っていた物は捨ててしまったりリサイクルに出したりして処分してしまいがちです。
ですが、まだまだ使える価値がある商品は、試しにメルカリで出品してみることをおすすめします。
実際に私がテレビを出品した時は、家電量販店でリサイクルをお願いしていたら回収費用が2000~3000円ほど掛かっていたのですが、結果として商品代金から出品手数料や配送料金を引いても4000円ほどの利益を出すことができました。
正直、売れなければお金を払って処分しようと思っていたところだったので、まだまだ利用価値のあるテレビも捨てずに済み、ちょっとしたお小遣いも得られて大変満足でした。
テレビのような大型商品でも、メルカリアプリ手軽に出品できるシステムになっているので、「どうせ捨ててしまうなら……!」と、挑戦してみるのも良いでしょう。
梱包・発送たのメル便のデメリット
梱包代行を含む配送サービスのため、料金は高額になる
通常の配送方法と違って、梱包は当日集荷に来てくれる配送業者の方が行います。
プロの方が丁寧に商品を梱包・配達してくれるので安心感はありますが、諸々の代行料金が上乗せされているため、どうしても送料は高くなってしまいます。
これは、大型商品になればなるほど金額は上がっていき、さらにオプションサービスが必要になると、より高額になってしまいます。
全国一律料金は確かに魅力的ですが、そもそもの出費額が大きいので、最終的な結果としてお得に感じにくいこともあります。
ある程度高めの値段設定が必要になる
ひとつ上で述べたように、配送料金が高額になるということは、出品者の値段設定も高めにする必要がある、ということです。
出品者は商品が購入されると、商品代金から手数料や配送料金が引かれるため、リサイクルや処分目的で出品した場合はともかく、利益を出すためには価格を高額に設定しなければなりません。
しかし、あまりに価格が高すぎると、とにかく安く購入を検討している人には見向きもされなくなってしまいます。
その状態が長く続くと、流行りや旬のようなものがある家具・家電の場合は、相場の商品価格がどんどん下がっていきます。商品を保管し続けるコストも掛かります。
出品者は、出品する商品がいくらで売れるか、あらかじめ相場を調べておき、適切な価格を設定すると良いでしょう。
お届け先によっては、らくらく家財宅急便のほうが配送料金が安くなる
梱包・発送たのメル便は全国一律の配送料金のため、遠方への配送でも送料が変わることはありませんが、これは近~中距離への発送でも料金が変わらないとも言えます。
(例)東京都→神奈川県までの配送料金(税込)比較表
サイズ | 梱包・発送たのメル便 | らくらく家財宅急便 |
80サイズ | 1700円 | 1540円 |
120サイズ | 2400円 | 2200円 |
160サイズ | 3400円 | 3190円 |
200サイズ | 5000円 | 4400円 |
250サイズ | 8600円 | 7535円 |
300サイズ | 12000円 | 10945円 |
350サイズ | 18500円 | 16555円 |
400サイズ | 25400円 | 23375円 |
450サイズ | 33000円 | 30195円 |
手続きの容易さで見ればメルカリでの出品が手間もなく便利ですが、配送料金を安くしたい場合は、らくらく家財宅急便の利用を考えても良いかもしれません。
https://auction-monohertz.com/rakuraku-kazai-takkyubin
取り扱い不可商品が多く、集荷依頼時の判断が難しい
幅広く様々な商品の発送に対応している一方で、取り扱いができない商品も数多く存在します。
例えば、規定サイズ内の液晶テレビは取り扱えますが、有機ELテレビやブラウン管テレビは取り扱いができません。また、このように例として挙げられている商品であれば把握が容易ですが、易損品・高価品など、具体的にどこまで対応してくれるかが少々わかりづらいのがデメリットです。
発送検討中の商品が取り扱ってもらえる物かどうか不安な場合は、事前に問い合わせをして確認しておきましょう。
通常の配送方法よりも集荷・配送が遅くなりやすい
小型~大型商品の梱包代行配送サービスのため、どうしても通常の配送方法よりも商品集荷や配達に時間が掛かってしまいます。
集荷依頼をした当日に発送といった、お急ぎで利用することはできないので、時間に余裕をもって依頼・発送をしましょう。
購入者側も即座に受け取ることができませんので、のんびりと待つというくらいの心持ちでいましょう。
沖縄県・離島・一部地域に住んでいるメルカリユーザーは、梱包・発送たのメル便を利用できない
梱包・発送たのメル便は、沖縄県や離島、一部地域などに取り扱い対象外地域が存在します。つまり、その対象外地域に住んでいるメルカリユーザーは梱包・発送たのメル便を利用できない、ということです。
そのため、沖縄県や離島、一部の地域のメルカリ利用者は、他の手段で商品を発送する必要がありますが、特大商品の配送となると、ある程度方法が限られてしまいます。そもそもメルカリで出品するほうがデメリットになる可能性が大きいかもしれません。
梱包・発送たのメル便についてまとめると……
- 梱包・発送たのメル便は、メルカリ専用の配送サービスの1つ
- 小型~大型家具・家電の配送に特化している
- 配送料金は全国一律で商品のサイズによって決まる
- 商品のサイズごとに80~450サイズの9つに分かれている
- メルカリアプリから集荷依頼をして、梱包せずにそのまま渡すだけでOK
- 取り扱い不可商品・地域が存在するため、事前確認は必須
梱包代行サービスのために配送料金が少々高額ですが、一人では梱包や手続きが難しい大型家具・家電の発送の際には、非常に頼りになる配送サービスと言えます。
集荷やお届け、セッティングなど、商品をお任せできるサービスが整っているので、面倒で余計な手間が掛からないのは非常に嬉しいですね。
取り扱い不可品や配達対象外地域などが存在するため、初心者の方はなにかと事前確認や準備が必要になるかもしれませんが、お得な料金とサポートが充実しているので、利用するメリットが大きいのも事実です。
メルカリアプリからできるほど手続きもかんたんなので、リサイクルや処分に出そうか迷っている大型商品があれば、ものは試しに「梱包・発送たのメル便」で出品してみてはいかがでしょうか?