この記事では、スマートレターの利用方法・配送料金、メリット・デメリットを紹介します。
あまり聞いたことがない配送方法ですが、180円という送料の安さと、ポストへ投函するだけで発送ができる単純さが魅力のスマートレター。
信書と荷物を一度に送れる珍しいサービスとして、地味で目立たないながらも長く利用されている配送方法なんです。
スマートレターとは?
スマートレターは、日本郵便株式会社が提供する配送サービスのうちの一つ。
専用封筒を180円で購入し、宛名を書いた後は荷物を入れて発送するだけという手軽さのため、フリマアプリやネットオークションでも利用しやすい配送サービスです。
普通郵便やゆうパックなどと比べると、あまり知られていないスマートレターですが、利用方法や料金がわかりやすく、手間も掛からない点が売りです。
また、信書を荷物として安価に送ることができるため、請求書や契約書などのビジネス向けの配送方法としても重宝されています。

スマートレターで発送できるもの・できないもの
公式のページでは、発送できるものの例として、
- 文庫本
- CD・DVD
- 化粧品
- 文房具
- 携帯用アクセサリー(ケース・ストラップなど)
- ハンカチ・靴下などの雑貨
などを挙げています。他にも色々なものを発送することが出来ます。
ちなみに信書も送ることが出来ますので、荷物と手紙を一緒に送ることも出来ます。信書と荷物を同時に送ることが出来る配送方法としては小さめですが、ちょっとしたものを送る際に最適です。
信書ってなに?という方は、こちらもどうぞ。

一方で発送できないものとしては、
- 現金や貴金属などの貴重品
- 爆発物・劇薬物などの危険物
などが挙げられます。絶対に発送しないでください。
また、以下のようなものの場合は、別の配送方法で発送するようにしましょう。万が一配送途中に事故があった場合でも補償がありません。
- われもの(ガラス・陶磁器など)
- こわれもの(精密機械など)
- なまものや生き物
- 代替品の入手が難しいもの(芸術作品など)
取り扱いサイズ・配送料金・その他特徴など
取り扱い可能サイズ
専用のA5サイズ封筒(25cm×17cm)に入れて、厚さ2cmまで、重さ1kgまでに収まる荷物の発送が可能です。
配送料金・基本運賃
180円で専用封筒を購入します。郵便局窓口や一部のコンビニで販売しています。
また、郵便局のネットショップ「切手・はがきストア」でも購入ができます。
専用封筒代には、送料も含まれているため、別途切手を貼る必要はありません。
その他特徴・注意点など
追跡サービスはなく、損害賠償制度による補償もありません。また、速達や書留などのオプションサービスも付けられません。
荷物として信書を送ることができます。
現金や貴重品、爆発物、毒物などの危険物を入れての発送はできません。また、海外への発送もできません。
おおむね差し出し日から翌日・翌々日には荷物を届けられますが、2021年10月1日より、オプションサービスを付加しない郵便物やゆうメール、スマートレターなどは土曜・日曜・休日に配達されなくなりました。これらの曜日をまたぐ場合は配達が遅れることになります。
送り方・利用方法
スマートレターはとても簡単に利用することが出来ます。
- スマートレターを購入する
- 発送する荷物を入れる
- ポストに投函、または郵便窓口で差し出す
- お届け先に到着
特別な登録や手続きは必要ないのでわかりやすいですね。
送り状の書き方
専用封筒に用意された記入欄に、郵便番号・住所・氏名を書くだけでOKです。
手続きの方法・差し出し場所
封をする部分に付いている両面テープをはがして、しっかりと封をし、ポストに投函するだけでOKです。
なお、郵便局の窓口でも差し出すことができます。
スマートレターのメリット
誰にでも利用しやすく、単純でわかりやすい配送方法
専用封筒を180円で購入し、宛名を書いて荷物を入れて、ポストに投函するだけなので、単純でわかりやすいサービスです。両面テープも付いているので、余計な物を用意することもありません。
発送準備から手続きまでをシンプルにしたい人にピッタリな配送方法ですね。
送料を抑えつつ信書を発送できる
「スマートレター」という名前だけあって、信書を手早く安く送りたい場合にちょうど良く便利なサービスです。

似たようなサービスに「クリックポスト」や「ゆうパケット」がありますが、信書を送ることができないので気をつけましょう。
また、定形外郵便(規格内)でも信書を送ることができますが、単純に料金だけで比べれば、A5サイズで重さ150g以上の荷物の発送にはスマートレターのほうがお得です。
荷物の重さ | 50g以内 | 100g以内 | 150g以内 | 250g以内 | 500g以内 | 1kg以内 |
定形外郵便 | 120円 | 140円 | 210円 | 250円 | 390円 | 580円 |
スマートレター | 180円 |
スマートレターのサイズ・厚さ制限は厳しくなりますが、1kgまでなら料金は180円のままなので、荷物に応じて配送方法を選択しましょう。
スマートレターのデメリット
追跡サービスや補償がなく、速達や書留などのオプションも付けられない
180円という安さもあってか、荷物の追跡サービスや配送中の破損・紛失による補償などはありません。
また、専用封筒を利用するため、追加料金を支払ってオプションを付加することもできません。
大切な信書を送れるサービスですが、安心して発送したい場合は、追跡サービスが付いている「レターパックプラス(520円)・レターパックライト(370円)」を利用しましょう。

ネット環境が整っている現代で、アナログな部類に入る配送方法
スマートレターは簡単でわかりやすいサービスである一方で、メルカリ・ヤフオク!ユーザーなどの「インターネットでの手続き&決済は当たり前」という人からしてみれば、かえって手間の掛かるサービスかもしれません。
追跡サービスも付いていないため、配送中やお届け完了の確認ができないのも不安要素になります。
スマートレターについてをまとめると……
- 専用封筒で信書を送れる珍しいサービス
- A5サイズ(25cm×17cm)の専用封筒で、厚さ2cmまで、重さ1kgまでの荷物を発送可能
- 専用封筒は、郵便局やコンビニで180円で購入することができる
- ポストへ投函、または郵便局窓口で差し出す
- 追跡サービスや補償、追加オプションは一切ない
- おおむね翌日・翌々日には発送が完了するが、日曜・休日は配達していない
スマートレターは、信書を送れるサービスの中では、比較的安く手軽に発送が可能です。もちろん、信書以外の荷物も届けられるので、フリマアプリやネットオークションでも意外と利用する機会はあるかもしれません。
専用封筒が小さめなので、中に入れる物の厚さや重さに気をつけ、場合によっては普通郵便(定形・定形外郵便)やレターパックプラス・ライトの利用も考えておきましょう。
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