宅急便とは?使い方や送料、メリット・デメリットなどをご紹介

アイキャッチ画像宅急便の概要・利用方法 配送方法・配送料金の詳細

この記事では、宅急便の利用方法や配送料金、メリット・デメリットについて紹介します。

宅急便は、日本郵便が提供する「ゆうパック」と並んで、日本におけるメジャーな配送方法のうちの一つです。

伝票に必要事項を書いて手続きをする「通常の宅急便」は、フリマアプリやネットオークションなどの普及によって利用頻度は低くなりましたが、専用会員向けの充実したサービスや割引が豊富なため、商品の発送以外でも利用する機会は少なくない配送方法です。

また、2021年10月4日からは、廃止となったヤマト便の代わりに180・200サイズが新設され、より利用する機会が増えるかもしれません。

「らくらくメルカリ便」や「おてがる配送(ヤマト運輸)」と似ているようで、かなり違う部分もあるため、覚えておいて損はないですよ!

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宅急便とは?

宅急便は、ヤマト運輸が提供している配送サービスのうちの一つです。

現在の日本において、個人・法人問わず荷物の輸送をしていることもあって、日本では知らない人はいないほど有名な配送サービスではないでしょうか?

近年では、ネットショッピングの商品の配送方法や、ネットオークションやフリマアプリで売買された商品の発送方法などに利用され、誰しも一度は使ったことがあるかと思います。

ちなみに、一口に宅急便と言っても、様々な種類の宅急便が存在していることはご存じでしょうか?

一般的な60~200サイズの荷物を発送できる「宅急便」の他にも、

  • 生鮮品の鮮度を保ったまま送れる「クール宅急便」
  • ゴルフやスキー道具を届けてくれる「ゴルフ宅急便」や「スキー宅急便」
  • 大きな家具や家電を梱包・配送・設置してくれる「らくらく家財宅急便」
  • 5種類の専用資材で安全に送れる「パソコン宅急便」
  • 美術品や文化財を送れる「美術便」

といったように、知られていないけど意外と便利な宅急便がそろっています。

他にも「国際宅急便」「空港宅急便」「超速宅急便」など、お客の要望に合わせた宅急便が用意されていますが、これらの基礎となっているのは、やはり私達もよく知るいつもの「宅急便」です。

この記事では一般的な「宅急便」について、わかりやすくご紹介していきます。

宅急便の取り扱いサイズ・配送料金・その他特徴など

取り扱い可能サイズ

「縦・横・高さの3辺合計200cm以内」「重さ30kgまで」の荷物を送ることができます。

サイズ区別は「60・80・100・120・140・160・180・200サイズ」と細かく分けられています。

また、重量は「2kgまで・5kgまで・10kgまで・15kgまで・20kgまで・25kgまで・30kgまで」に分けられています。

サイズ 60 80 100 120 140 160 180 200
荷物の大きさ 60cm以内 80cm以内 100cm以内 120cm以内 140cm以内 160cm以内 180cm以内 200cm以内
荷物の重さ 2kgまで 5kgまで 10kgまで 15kgまで 20kgまで 25kgまで 30kgまで 30kgまで

荷物のサイズは「大きさ」と「重さ」の、どちらか大きいほうのサイズで決まります。

(例)3辺合計110cm、重さ4kgの荷物の場合:120サイズ

3辺合計110cm、重さ27kgの荷物の場合:180サイズ

配送料金・基本運賃

宅急便の配送料金は「荷物の大きさ」と「荷物の発着地(都道府県)」によって料金が決まる「サイズ制」です。

基本的に、荷物のサイズが大きくなればなるほど、発着地が遠くなればなるほど、配送料金は高額になっていきます。

詳しい料金は、ヤマト運輸の「料金・割引を調べる」で調べられます。

その他特徴

「荷物のお問合せサービス」によって発送した荷物を追跡確認でき、希望に合わせた「お届け日・時間帯指定」もできます。

もし、配送中の事故によって荷物が紛失・破損した場合にも、条件を満たせば限度額30万円の「補償制度」を利用することが可能になります。

その他にも、

  • 宅急便センター受け取りサービス
  • 往復宅急便
  • 複数口減額
  • 着払い
  • デジタル割

などがあります。

宅急便の送り方・利用方法

送り状(伝票)の書き方

宅急便の送り状(伝票)には「発払い伝票(ピンク色)」か「着払い伝票(オレンジ色)」のどちらかを使うことが一般的です。

手続き時に料金を支払う場合は「発払い伝票」を、荷物の受け取り時に料金を支払う場合は「着払い伝票」を使いましょう。

宅急便の送り状(伝票)に、発送に必要な情報(住所、氏名、電話番号、品名、時間帯指定など)を記入します。

  • 「お届け先」:荷物を届ける相手の郵便番号・電話・住所・氏名を記入
  • 「ご依頼主」:荷物の依頼者の郵便番号・住所・氏名・電話番号を記入
  • 「品名」:荷物の中身を具体的に記入 衣類→Tシャツ、スニーカー、帽子など

またも必要に応じて選択する

  • 「お届け希望日」:配達日に希望がある場合に記入する。ただし、荷物を差し出した日から7日間先までに限る
  • 「お届け先のご希望時間帯」:「指定なし」「午前中」「14~16時頃」「16~18時頃」「18~20時頃」「19~21時頃」の中から選択する
  • 「希望の荷扱い(ワレモノ・なまもの)」「精密機械・天地無用・下積厳禁」:必要に応じて記入する

記入漏れがないか確認したら、発送手続きをしましょう。

また、クロネコメンバーズ会員の方向けのサービスで、スマホのLINEやアプリで情報を入力し、ヤマト運輸直営店で送り状を発行できる「らくらく送り状発行サービス」や、自宅のパソコンで送り状を作成できる「送り状発行システムC2」というサービスもあります。

送り状を用意する必要もなく、手書きで作成する手間も省けるので、非常に便利なサービスです。どちらもデジタル割(荷物1つにつき60円引き)という割引もあって、ちょっとお得に荷物を差し出せます。

手続き方法・差し出し場所

発送手続きは、宅急便を取り扱っている近くのコンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート、デイリーヤマザキなど)や商店、ヤマト運輸直営店などで行うことができます。

店舗へ荷物を直接持ち込むと、荷物1個につき100円割引になるので、少しお得に荷物の差し出しが可能です。

直営店・取扱店などは「直営店・取扱店・ドライバー検索」から調べることができます。

また、店舗への持ち込み以外にも、インターネットでの「集荷申し込み」や電話から集荷依頼をして、荷物を取りに来てもらうこともできます。

また、クロネコメンバーズ会員の方は、自宅マンションなどに設置されている宅配ロッカーから荷物を発送できる「宅配ロッカー発送サービス」というものがあります。集荷依頼や料金支払いもクロネコメンバーズサービスからできるので、荷物を持ち歩くことなく発送ができます。

持ち込みでも集荷でも発送手続きは可能なので、手続きしやすい方法を選択しましょう。

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宅急便のメリット

用途に合わせた「宅急便」で、安心して送ることができる

記事冒頭のあたりで紹介しましたが、宅急便にも用途に合わせた様々な種類があります。

発送したい荷物に応じて「宅急便」の選択ができ、ヤマト運輸直営店に持っていけば荷物に合わせた宅急便をおすすめしてくれるため、安心して送ることができます。

どの宅急便を選んでも、送り状の形式はほとんど変わらないため、初めての方も不安なく利用ができるのも良いですね。

クロネコメンバーズになることで、お届け前連絡や割引などのお得なサービスがある

クロネコメンバーズという会員制のサービスに加入することで、受け取る・送ることがよりお得に便利になります。

たとえば、荷物を受け取る時には、

などのサービスがあります。

また、荷物を送る時には、

などのサービスがあります。

クロネコメンバーズ会員になることで、ようやく宅急便を100%活用できると言っても過言ではないですね。

ゆうパックと比べて、最大サイズが少し大きい

ヤマト便廃止にともなって2021年10月4日より新設された180・200サイズのおかげで、宅急便の最大サイズはゆうパックの最大サイズよりも少し大きくなりました。

宅急便では200サイズ・30kgまでの荷物に対応しているので、ゆうパックの170サイズ・25kg以下まででは送れなかった荷物も、宅急便では簡単に発送できます。

とはいえ、普段使いの範囲であれば3辺合計200cmになる荷物を差し出す機会も滅多にないと思うので、頭の片隅にでも入れておきましょう。

宅急便のデメリット

小さくて重い荷物の発送には、ゆうパックのほうが安くてお得

小型かつ重量のある荷物を発送する場合には、宅急便より「ゆうパック」を選んだほうが、送料が安く済む場合があります。

宅急便のサイズは、荷物の大きさと重さのどちらか大きいサイズのほうで決まります。

(例)東京都から北海道へ、3辺合計60サイズ、重さ16kgの荷物を発送する

宅急便の場合:120サイズとして扱われ、基本料金は2050円。

ゆうパックの場合:60サイズで扱われ、基本料金は1300円。

同じ荷物を発送しているにもかかわらず、配送サービスが違うだけで750円もの差が生まれます。似たようなサービスであれば少しでも安く済ませたい、という方にとっては非常に気になる差です。

もし、発送する荷物が小さくて重い物であるならば、「ゆうパック」を利用することも視野に入れましょう。

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メルカリやヤフオク!ユーザーには、より安く手軽に送れる宅急便が存在する

この記事で紹介した宅急便とは別に、メルカリ利用者には「らくらくメルカリ便」が、ヤフオク!利用者には「おてがる配送(ヤマト運輸)」という専用の配送方法が用意されています。

この2つの配送方法には専用の宅急便も含まれていて、非常に使い勝手の良いものとなっています。

通常の宅急便よりも配送料金が格段に安く、面倒な伝票の記入も不要なため、主な配送方法として頻繁に使われています。

そのため、メルカリやヤフオク!利用者にとっては、コストや手間を考えても、わざわざ通常の宅急便で発送するメリットがほとんどないと言っても良いでしょう。

宅急便についてをまとめると……

  • 宅急便はヤマト運輸の配送サービスのうちの一つ
  • 用途に合わせた宅急便が存在する
  • 荷物の大きさ・重さと発着地の距離で料金が決まるサイズ制
  • 最大サイズは200サイズ・30kg以下
  • 追跡&補償サービスで出品者も購入者も安心
  • クロネコメンバーズによるサービスが充実
  • 通常の宅急便よりも、らくらくメルカリ便やおてがる配送(ヤマト運輸)のほうが安くて手軽

宅急便は用途や形を変えて、日本で幅広く利用されている配送方法と言っても過言ではありません。会員制による料金割引や受取・発送のサービスが充実しているため、長く利用することも考えられた、質の良い配送サービスだと思います。

ネットオークションやフリマアプリ利用者は、今後も利用することの少ない配送方法ですが、選択肢のうちの一つとして覚えておきましょう。

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