この記事では、ゲーム機の梱包方法やそのコツについてを具体例とともにご紹介します。
メーカーや遊ぶゲームソフトによって様々な種類に分けられているゲーム機は、フリマアプリやネットオークションでも人気のジャンルです。特に、既に生産が終了していて数が少なくなっているレトロゲームのハード(本体)は、希少品として高値で取引されることが多いです。ゲームが好きな方にとっては、必然的に梱包する機会が多くなるジャンルですね。
物によって、大きさ・形・重さなどが全く異なりますが、基本的な梱包方法は共通しているため、この機会に学んでいきましょう。
そもそも梱包するゲーム機本体にはどんな種類があるの?
メルカリやヤフオク!などでゲーム機と言えば、ほとんどが家庭用ゲーム機のことを指しますが、その種類やサイズは様々です。
たとえば、上の画像の物はすべて、ファミコンソフトが遊べる機械なのですが、
- 「ファミリーコンピュータ」(真ん中・1983年7月15日任天堂から発売)
- 「ツインファミコン」(左の黒い機械・1986年7月1日シャープから発売)
- 「ニューファミコン」(右・1993年12月1日任天堂から発売)
と、本体の大きさや形がそれぞれ違うことが実によくわかります。
重さに関しても同じことが言えます。
最近話題のNintendo Switchを見ると、家庭でも外出先でも遊べるように設計されているために重さ400gほどとゲーム機としては比較的小型な部類です。また、2020年11月12日発売のSONY PlayStation5を見ると、重さ4.5kgほどと家庭向けの高性能なゲーム機となっています。
同じゲーム機でもNintendo 3DSやPlayStation Vitaなどの携帯型ゲーム機となると、持ち運び専用でさらに小型で軽量になります。
さすがに種類について一つひとつ挙げ続けると切りがないので割愛しますが、しいて共通点を挙げるとすれば、ゲーム機本体はどれも「長方形に近い形」をしている「精密機器」です。
梱包するゲーム機に合わせた梱包をすることが前提ですが、難しく考えずに「長方形の精密機器」として捉えれば、意外と梱包作業が簡単に感じるかと思います。
※ちなみに、ゲームセンターにあるような「アーケード筐体」も立派なゲーム機ですが、メルカリやヤフオク!で頻繁に取引されている物ではないため、ここでは紹介しません。
ゲーム機本体の理想的な梱包の仕方とは?
ゲーム機本体を梱包する時には、まずは「水に濡れないこと」「衝撃や振動によって破損しないこと」に気を配りましょう。
加えて、購入時の箱がある場合は「箱も破損しない」ように梱包するよう必要があります。
水濡れ対策は完璧に
まずは、精密機器にとって最大の天敵である「水分」から、ゲーム機を守りましょう。
ゲームソフトを入れる箇所や排熱部分、ケーブル差し込み部分など、ゲーム機には穴や隙間がたくさん存在します。
ちょっとの水分だとしてもゲーム機は意外と簡単に壊れるため、少しの水分も入り込まないように梱包しましょう。そうすることで、水濡れによる破損から商品を守れます。
購入時の箱がある場合は、箱も水に濡れないように梱包しましょう。特に、レトロゲームの箱は、箱だけでも商品として売買されているくらいに希少品です。
衝撃や振動を和らげる梱包をしよう
ゲーム機は精密機器ですので、「衝撃」や「振動」にも非常に弱いです。
それほど高くない場所からの落下の衝撃や振動でも、ゲーム機本体はもちろん、内部の部品が破損することもあり、最悪の場合ではゲームソフトが起動しなくなる恐れがあります。
また、箱の一部がへこんだり、配送中の他の荷物に圧迫されて箱やパッケージがつぶれて変形する可能性があります。プチプチを巻くだけでは強度に不安がある場合は、ゲーム機が入る箱を作って梱包することも視野に入れましょう。
発想を変えて、本体の入っていた箱をたたんで平らにして箱の破損を避けて発送する方法もあります。
ただし、箱をたたんで発送する際には、むき出しの本体が破損する可能性が高くなるため、プチプチなどの緩衝材はいつもより多めに使いましょう。
また、購入者が驚かないように、前もって出品説明文には記載しておくと丁寧です。
ダンボール箱や封筒を使い分けよう
たいていのゲーム機はサイズが大きいため、ダンボール箱に入れて梱包することになります。
ダンボール自体も封筒より頑丈ですので、より確実に商品を届けることができます。
一回り大きい箱を使うことで、箱と商品の隙間には緩衝材を詰めることができ、商品を衝撃や振動から守ることができます。
また、購入時の箱があるゲーム機も、ダンボール箱に入れて発送することをおすすめします。
大きさや重さなどのサイズが大きくなればなるほど、落下などの事故の際の衝撃が大きくなり、破損する確率も高くなります。万一の際の補償にもかかわるため、少しでも頑丈にするためにダンボール箱に入れるようにしましょう。
Nintendo 3DSやゲームボーイなどの箱に入っていない携帯用ゲーム機などの場合は、封筒に入れて発送できるサイズですので、送料を節約したり購入者からの要望があれば、封筒に入れて発送しても良いでしょう。ただし、プチプチでしっかりと梱包することが前提となります。
見本画像を真似してゲーム機本体を梱包してみよう
これから「箱の無いゲーム機本体」と「箱のあるゲーム機本体」を例に、具体的な梱包方法について紹介していきます。その他の携帯型ゲーム機などでも同じような梱包の流れになります。
ゲーム機の梱包作業は、おおむね長方形の精密機器ということを意識して、
- 水分が入る隙間をなくすようにプチプチで包む
- 厚さや重さなどの制限に余裕があれば、さらにプチプチや緩衝材で補強する
- 大きさに余裕のあるダンボール箱に、緩衝材を詰めて入れる
といった3点を心掛ければ、誰でも簡単に梱包することができます。
※例ではわかりやすくガムテープで梱包していますが、実際には透明テープ(OPPテープ)を使用すると仕上がりが綺麗に見えます。
▼梱包に必要な道具&資材は、下記の記事を参考にあらかじめ揃えておきましょう。
https://auction-monohertz.com/recommended-packing-goods
ちなみに、商品梱包にはプチプチロールが1本あると非常に便利です。
梱包作業時の手間やストレスも減り、長期的には節約にも繋がります。特に、緩衝材としての機能が高い「3層構造のプチプチ」は、私も使い続けてますがオススメです!
3層品プチプチロールの詳細については、下記の記事をご覧ください。
https://auction-monohertz.com/3-layers-putiputi
箱の無いゲーム機を梱包する場合
箱の無いゲーム機を梱包していきましょう。
ここでは例として「ファミリーコンピュータ」を使って梱包していきます。
まずは、ゲーム機を一巻きできるくらいのプチプチを用意します。
なるべくゲーム機本体の姿が長方形になるようにコントローラをまとめると、プチプチが巻きやすくなります。
上の画像のように、プチプチにゲーム機を乗せます。
プチプチでぐるっと一周させて包み、テープを貼ります。
ゲーム機に巻いたプチプチの両端が開いたままなので、隙間ができないようにテープで留めます。
片側ずつ、隙間ができないようにテープでしっかりと留めましょう。
余ったテープの端は、巻き込むようにゲーム機の表側に貼ります。
反対側も同じようにテープで留めましょう。
本体をテープで密閉をしつつ、綺麗に封をすることができました。
裏側もしっかりテープで留められています。
電源アダプタやケーブルなども一緒に発送する場合は、本体とは別にしてプチプチで包みましょう。
別々にすると梱包しやすくなるだけでなく、購入者が開封時に「本体」と「それ以外の付属品」として確認しやすくなります。
ふせんなどに、ちょっとしたメッセージを書き添えると喜ばれます。
次に、ゲーム機本体が余裕で入る大きさのダンボールを用意します。
あらかじめ配送方法で設定したサイズを超えないダンボールを選びましょう。
丸めた新聞紙やチラシなどを緩衝材としてダンボールの底に敷き詰めましょう。
緩衝材がクッションの役割を果たしてくれて、商品を破損から守ってくれます。
その上にプチプチで包んだゲーム機を乗せます。
上部からの衝撃に耐えられるように同じように緩衝材で覆いましょう。
テープでダンボールに封をしたら、梱包は完了です。
箱のあるゲーム機を梱包する場合
箱のあるゲーム機を梱包していきましょう。
ここでは例として「ファミコン・ディスクシステム」を使って梱包していきます。
まずは、ゲーム機の箱ごと一巻きできるくらいのプチプチを用意します。
上の画像のように、箱をプチプチに乗せます。
プチプチでぐるっと一周させて包み、仮留めテープを貼ります。
箱側面に真っ直ぐテープを貼ります。
ゲーム機のプチプチ両端が開いたままなので、同じように隙間ができないようにテープで留めます。
テープで仮留めをしてから……
先ほどと同じように真っ直ぐ貼ります。
さらに、隙間を完全になくすように貼りましょう。見た目も良くなります。
これで、箱付きのゲーム機本体をプチプチで包むことができました。
側面もしっかりとテープで留められています。
反対側も問題なくテープで留められていますね。
ふせんなどに、ちょっとしたメッセージを書き添えると喜ばれます。
次に、ゲーム機本体が余裕で入る大きさのダンボールを用意します。
あらかじめ配送方法で設定したサイズを超えないダンボールを選びましょう。
丸めた新聞紙やチラシなどを緩衝材としてダンボールの底に敷き詰めましょう。
緩衝材がクッションの役割を果たしてくれて、商品を破損から守ってくれます。
その上にプチプチで包んだゲーム機を乗せます。
箱と本体の間の隙間に緩衝材を詰めましょう。
ダンボールの中で荷物が固定されて、破損しにくくなったり、配達員の方も運びやすくなったりします。
テープでダンボールに封をしたら梱包は完了です。
ゲーム機本体の梱包方法についてをまとめると……
- 水濡れ&衝撃・振動対策はしっかりと行おう
- 本体だけでなく箱も破損しないように気をつけよう
- 基本はダンボール箱を使い、携帯用ゲーム機では封筒も利用可能
「ゲーム機」は、メルカリやヤフオク!などでも頻繁に売買されています。ファミコンやスーパーファミコンのようなレトロゲーム機は、未だに遊べるくらいに壊れにくく丈夫ですが、だからと言って雑な梱包で済ませると、万一の際の返品・交換対応にそれ以上の手間がかかります。購入してくれた方へ無事に届けられるよう、手を抜かずにしっかりと梱包は行いましょう。
そして梱包した商品は、使い慣れていて信頼できる配送方法で発送しましょう。
ゲーム機本体のおすすめ配送方法については、下記の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。