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宅配業者でも梱包・発送が難しい「有機ELテレビ」の運搬・配送方法は?引越業者はどうなの?

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先日、新しい4Kテレビを購入し、今までお世話になった液晶テレビをヤフオク!で売却しました。

32インチ液晶テレビだったのですが、「らくらく家財宅急便」は梱包不要で集荷してくれるから便利ですね。

https://auction-monohertz.com/rakuraku-kazai-takkyubin

その「らくらく家財宅急便」のサービス内容を調べているうちに、取り扱い不可とハッキリ記載されたテレビを発見しました。

そのテレビとは「有機ELテレビ」です。

有機ELテレビの特徴についてザックリと説明すると、

  • 液晶テレビより高級品
  • 黒色が非常に綺麗
  • 激しい動きの再現が得意
  • ディスプレイがとにかく薄い(4K液晶テレビの1/10ほどで驚異の5mm!)

であり、総じて繊細で破損しやすいテレビです。

持ち上げただけで壊れていまいそうな有機ELテレビですが、調べてみると発送・配送も予想以上に大変だということがわかったため、この記事でご紹介したいと思います。

私のような「有機ELテレビってどうやって発送するんだろう?」というメルカリ・ヤフオク!利用者の方はもちろん、引っ越しや事務所移転などで有機ELテレビの運搬を検討している方、今まさに有機ELテレビの購入を検討している方にも、今回の記事は参考になるかと思います。

 

ただ、結論を先に言ってしまうと、「自力で運ぶ」か「引っ越し業者に依頼する」くらいしか有機ELテレビを配送する方法はありませんでした。売れるからといって安易にフリマアプリやネットオークションで出品すると、トラブルになる危険性が充分にあります。

ちなみに、有機ELテレビ以外の梱包・発送方法については下記の記事で紹介しておりますので、ご覧ください。

https://auction-monohertz.com/packing-tv

https://auction-monohertz.com/shipping-tv

もくじ

梱包・発送が難しい「有機ELテレビ」の運搬・配送が嫌われる3つの理由

テレビのイメージ

私も初めて知りましたが、フリマアプリやネットオークションなどに用意された配送方法では、大型有機ELテレビを発送することができません。というよりも、配送を請け負ってくれる宅配業者は現状存在しません。

「液晶テレビが発送できるなら、有機ELテレビも問題なく発送できそうだけど?」と、思うかもしれませんが、有機ELテレビは液晶テレビと違って「運ぶのが難しい」のです。

「運ぶのが難しい」と言っても実際には人の手で運ぶことができますし、トラックなどに積むこともできます。荷物運びのプロである配送業者であれば、何の問題もなく請け負ってくれそうですよね?

では「運ぶのが難しい」というのは、一体どういうことでしょうか?

 

有機ELテレビを運ぶのが難しい理由はいくつかありますが、「200cmを超える特大サイズ」の物がほとんどであり、「薄型で衝撃・振動に非常に弱い画面」で「どれもが高価品」であることが挙げられます。

理由1 3辺合計200cm超えの特大サイズで扱いづらい

大画面のテレビ

現在、市場に出回っている家庭用有機ELテレビはほとんどが55V型以降の大きさで、メーカーごとに細かい違いはあれど、どれも特大サイズです。やや小さいサイズで48V型テレビもありますが種類自体が少なく、これでも横幅・高さ・奥行きの3辺合計はちょうど200cmほど。

当然ながら、メルカリ・ヤフオク!ユーザーが普段使っている「宅急便」や「ゆうパック」などでは、サイズオーバーのために断られてしまいます。

宅急便サイズを超える荷物が発送可能な「ヤマト便」では、取り扱い自体はできるようですが、3辺合計200cmまでのサイズ制限が存在します。55V型は確実に断られますし、48V型でもサイズオーバーギリギリで、セールスドライバーの判断で取り扱い不可となってしまう可能性も残されています。

 

では、さらに大型家具・家電を扱える「らくらく家財宅急便」ではどうでしょうか?

以前は有機ELテレビの発送は可能でしたが、2020年8月5日より易損品と判断され、有機ELテレビの発送ができなくなりました。

らくらく家財宅急便での取り扱いが不可能ということは、名称違いでほぼ同じ配送サービスであるメルカリ専用「梱包・発送たのメル便」でも取り扱いができないということになります。

 

サイズ制限の点で言えば、佐川急便の大型商品配送サービス「大型家電・家電設置輸送サービス」は問題ありませんが、法人のみ利用が可能で、個人による利用は不可となっています。

 

つまるところ、一般的な宅配業者の配送サービスでは、家庭用有機ELテレビの配送は難しいと言えるでしょう。

※ただし、業務用では小型有機ELモニター(ディスプレイ)というものがあります。これであれば発送可能です。

理由2 衝撃・振動に非常に弱い薄型画面であり、容易に破損してしまうから

割れて破損したテレビ

冒頭でも軽く触れましたが、有機ELテレビは特大サイズというだけでなく、そもそも繊細で壊れやすい商品です。リスクを負ってまで取り扱う商品ではない、と配送業者が判断している可能性が高いです。

というのも、配送中は有機ELテレビだけを運ぶわけではなく、他の荷物も一緒に積むことになります。他の荷物に有機ELテレビが押し潰されて破損する可能性もありますし、画面に何か触れただけでも描画に問題が出るほど弱い精密機械です。配送中の揺れや振動によって、画面がゆがんだり割れたりする可能性も考えられます。

荷物のサイズや重量で配送料金を設定していることもあり、有機ELテレビはリスクだけが目立って利益が少ない、と考えられます。

まあ、壊れるとわかっているものを率先して運んで補償する、なんて人はまずいませんからね……。

理由3 10万円、20万円超えが当たり前の高価品で、補償額も高額になるため

理由2で「壊れやすい」ということを挙げましたが、実際にテレビを破損してしまった場合、補償は配送業者がすることになります。

有機ELテレビは様々なメーカーが開発・販売していますが、どれも高価な商品ですので、補償額も確実に高額になります。依頼人も実際に購入した金額で補償を求めるでしょうから、運ぶだけで損害が発生する恐れがあります。であれば、はじめから手を出さずにいたほうが良い、という判断かもしれません。

 

結論:有機ELテレビは「自分の力」か「引越し業者に依頼」で運びましょう

理由は様々挙げましたが、一言でまとめてしまえば「有機ELテレビは配送業者に敬遠されている」ということです。

以前は有機ELテレビを取り扱ってくれる配送業者もいましたが、容易に壊れやすい商品であり、補償額も馬鹿にならないことが徐々に配送業者間で周知された結果かと思われます。

「高額で壊れやすいけど運んでね!でも少しでも壊れたら全額弁償してね!」と言われたら、「じゃあ触らないでおこう」と誰だって取り扱い拒否してしまうと思います。

しかし、それではいつまでたっても有機ELテレビは運ぶことができません。どうしたら良いのでしょうか?

フリマアプリやネットオークションなどでお世話になっている宅配業者が無理ならば、「自らの手で運び出す」か「引っ越し業者にお願いして運んでもらう」しかありません。

「自力で運ぶ」王道にして手っ取り早い最終手段

大型家電の配送方法として王道で手っ取り早いのが「自力で運ぶ」という方法です。メルカリやヤフオク!などでは「手渡し」という配送方法がありますが、アレのことです。

軽トラックの荷台に商品を積み込むイメージですね。最近、この方法で運び出したことがニュースで話題になった芸能人の方がいたような気がしますが……。

直接購入者に商品を届けることができ、引き取りに来てもらえれば送料も掛からないというメリットがある、配送業者を利用せずに運ぶ際に利用する方法です。

実際にメルカリ・ヤフオク!で出品中・購入済みの有機ELテレビを見てみると、直接手渡しを配送条件の1つにしていることが多いです。特にストア出品に多い印象です。

 

ですが、やはりデメリットも多くあります。

プロの配送業者ですら敬遠する大型テレビを、個人で運ぶほうがリスクが高くなります。大切な商品なので雑に扱うわけにもいきませんし、搬出・搬入作業に慣れていないとテレビは意外とあっさり破損してしまいます。もちろん、補償制度なんてものもありません。

特大サイズゆえに一人では運搬ができないので、人手も必要になります。人の手が増えると、それだけ破損する可能性も高くなりますし、責任の所在もややこしくなります。

運搬に使う車両も確保しなければなりませんし、日程の調整も行うことになります。

こうした手間掛は購入時や出品時には気づきにくいため、配送・取引段階でトラブルになることも考えられます。

 

リスクや手間など、様々な面から考えてもデメリットは大きいですが、その分メリットもあることは確かです。慎重に検討しましょう。

「引っ越し業者」物の運び方を熟知している運搬のプロ

宅配業者でさえ取り扱えない大型有機ELテレビを「自力で運ぶ」姿が想像できない時は、家財運搬のプロである「引越業者に依頼」する方法があります。

https://auction-monohertz.com/moving-oled-tv

元々は、引っ越しや事務所移転をする際に生じる大量の荷物を短時間で運ぶ際に利用するのですが、依頼をすれば有機ELテレビを運んでもらうことも可能です。

全ての業者で取り扱いが可能なわけではありませんが、自力で運ぶよりはいくらか安全に楽に運んでもらえるのがメリットです。

しかし、運搬費用が確実に高額になってしまうのが最大のデメリットです。

実際に料金の見積もりをしてみるとわかるのですが、新品の有機ELテレビが一台買えてしまう金額になってしまうこともあります。運ぶよりも新しく買ったほうが早い場合もあるかもしれません。

 

梱包・発送が困難な「有機ELテレビ」の運搬・配送方法についてまとめると……

  • 一般的な宅配業者では有機ELテレビを取り扱いが難しい
  • 有機ELテレビは「自力で運ぶ」か「引越業者に依頼する」ことで運搬可能
  • 運搬を諦めて、思い切って新品を購入するのも一つの手段

有機ELテレビは製品として非常に価値のある物ですが、とにかく破損しやすいことが特徴です。

そのため、液晶テレビに比べると運搬を請け負ってくれる業者が確実に少なくなるため、フリマアプリやネットオークションでの出品・配送時には注意が必要です。

発送手続き時になって初めて知った……ということにならないように、配送手段は事前にいくつか考えておきましょう。

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