この記事では、カード・シール・チケット・金券などの梱包方法やそのコツについてを具体例とともにご紹介します。
フリマアプリやネットオークションでは、トレーディングカードやシール、テーマパークチケット、金券なども出品することができ、特にトレーディングカードは安定して人気のあるジャンルです。
サイズや重さがそれほどない商品ばかりなので、梱包・発送作業が楽で簡単です。メルカリ・ヤフオク!初心者の方が出品の経験を積むのにも適したカテゴリですね。
しかし、全体的に価格の高い商品が多く存在するカテゴリでもあります。梱包の完成度を高めなければ、後々クレームや低評価に繋がることもあるため、少しも油断できません。
この記事では、カード・シール・チケット・金券などの梱包方法を画像付きでわかりやすく紹介していますので、この機会にしっかり学んでいきましょう。
※メルカリでは「出品が禁止されているチケット・金券」が一部存在します。商品を出品する際は、出品禁止物について必ず確認しておきましょう。
カード・シール・チケット・金券にはどんな種類があるの?
例外もありますが、どの商品も「厚みがなく手のひらサイズに近い」ところが共通点です。
例えば、「カード」と呼ばれるものをいくつか挙げてみましょう。
- トレーディングカード(ポケモン・遊戯王・デュエルマスターズ・Magic The Gatheringなど)
- プリペイドカード(nanaco・WAON・V-プリカ他)
- 交通系ICカード(Suica・ICOCA・Kitaca・TOICA・PASMO・manaca・PiTaPa・nimoca・SUGOCA・はやかけんなど)
- その他(ポストカード・名刺・トランプなど)
上記のものは一例で、これ以外にもたくさん種類があります。
また、「金券」に関しても同じことが言えます。
- QUOカード
- 図書カード
- 全国百貨店共通商品券
- ジェフグルメカード(全国共通お食事券)
- ハーゲンダッツギフト券
- テレホンカード
こちらもほんの一例で、数え切れないほどの種類が存在します。
材質に関して言えば、紙・プラスチックのものがほとんどですが、金属のものもあったりするようです。ここでは書ききれないほどの種類があるため、詳しくは割愛しますが……。
この記事では、カード・シール・チケット・金券などに多少の違いはあれど「薄い板状もしくは紙片状のもの」という認識で話を進めていきたいと思います。
カード・シール・チケット・金券などの理想的な梱包の仕方とは?
カード・シール・チケット・金券など(以下、カード類)を梱包する時には、以下の2点を徹底して破損を防ぎましょう。
- 水分が入り込まないようにする
- 傷・折れ・破れ・剥がれなどから守る
発送する際のことも考えて、少量のカード類であれば「封筒」で、大量のカード類であれば「ダンボール箱」に入れると良いでしょう。
高額な商品の場合は、紛失を避けるために「ダンボール箱」に入れて目立たせると良いでしょう。
水分が入り込まないようにする
カード類は、紙製のものが多く存在します。
トレーディングカードやシール、遊園地・テーマパークチケット、ギフト券・商品券などの金券もほとんどが紙製です。とにかく水分に弱いことはすぐにわかると思います。
濡れた商品はふやけていて柔らかく、耐久性はほとんどありません。この状態では、折れたり破れたりするだけでなく、商品表面に印刷されたインクがにじんでしまうこともあります。
チケットや金券などは時間をかけて乾かせばなんとか使えそうですが、レア度の高いカードや貴重なシールは、水で少し汚れただけでも価値は急激に下がります。
少しの水分も入り込む隙間がないように、しっかり密閉できる袋状のものに入れましょう。
トレーディングカードを保護する「スリーブ」を使うと良いでしょう。硬さのあるハードタイプのものがおすすめです。
スリーブ以外では、100円ショップで販売されている「チャック付きポリ袋(透明袋)」でも水分を防げます。
傷・折れ・破れ・剥がれなどから守る
カード類は薄くて小さいものが多いこともあって、ちょっとの破損でも大きな致命傷に繋がる商品です。水で濡れた時はもちろん、乾いている状態でも折れたり破れたりする可能性はゼロではありません。
チケットや金券などであれば、多少の折れや破れでも使用できる可能性は残されていますが、高価なトレーディングカードやシールでは重傷となります。
たとえそれが軽い折れ曲がりや破れ、傷、剥がれだとしても、最悪の場合には商品の本来の価値がなくなってしまいます。
カード類は、配送中に外部から衝撃・振動などが加わっても問題なく耐えられるような梱包が求められます。
画像のような硬いダンボールでカード類を挟んで補強することで、配送中の衝撃などが商品に加わっても破損せずに済みます。
ダンボールを二重・三重に増やして挟むと、その分だけ強度が増します。ただし、厚さ制限がある配送方法の利用を考えている場合は、サイズオーバーにならないように気をつけましょう。
加えて、高額なトレーディングカードの場合には「トップローダー」という硬質カバーに入れることで、折れ・破れなどで破損する確率をグッと下げることができます。
私自身も、1枚で1万円を超えるトレーディングカードを発送するときに、トップローダーで梱包し万全の状態で発送した経験があります。
見本画像を真似して実際に梱包してみよう
これから実際に、見本画像を真似しながらカード類を梱包していきます。
▼梱包に必要な道具&資材は、下記の記事を参考にあらかじめ揃えておきましょう。
https://auction-monohertz.com/recommended-packing-goods
カード類の梱包作業は、以下の2点を心掛ければ誰でも簡単に梱包することができます。
- 水分が入る隙間をなくすように密閉する
- 折れ曲がらないようにダンボール・厚紙で補強する
これから例として下記4つに分けて梱包方法について紹介します。その他カード類でも同じような梱包の流れになります。
- 一般的なカード類
- 高額トレーディングカード
- ギフト券・商品券などの大きいサイズのカード類
- スリーブ(袋)不使用での梱包
※見やすいマスキングテープで梱包していますが、実際にはセロハンテープ(OPPテープ)を使用すると見栄えが良く綺麗に仕上がります。
一般的なカード類の梱包方法
図書カードNEXTを使って梱包していきます。シールなどの小さいカード類もこの方法で梱包可能です。
まずは、カード類を水分から守るために、スリーブや密閉できる袋に入れましょう。
スリーブや袋に、隙間がなくなるようにテープを貼って封をしていきます。
あえてテープの端がはみ出すように留めましょう。購入者は、どちらか片側から引っ張るだけで簡単に開けられてカードを取り出せます。
スリーブ・袋より一回り大きく切ったダンボールを2枚用意します。
このダンボールの目を同じ向きにすると意外と簡単に折れ曲がってしまうので、画像のように目の向きを互い違いにしましょう。強度が増して折れにくくなります。
カードをダンボールで挟んで……
テープで留めて固定します。
梱包資材に余裕があれば、この状態からさらに袋に入れましょう。水分が入り込む余地を完全になくすことができます。
ふせんなどに、ちょっとしたメッセージを書き添えると喜ばれます。
配送方法にあわせて封筒・ダンボールなどを用意します。宛名を書く場合は、中に荷物を入れる前に書いておきましょう。
中に荷物を入れて封をしたら、梱包は完了です。
高額トレーディングカードの梱包方法
ピカチュウのポケモンカードを、高額トレーディングカードに見立てて梱包していきます。
まずは、カードを水分から守るためにスリーブに入れましょう(スリーブは「ピカチュウ」と印刷されている画像上側が開いています)。
スリーブに入れた状態のまま、さらにトップローダーの中に入れます。
画像のように、封の開いている側からトップローダーに入れることで、水分やほこりなどが入りにくくなります。
トップローダーの開いている部分に、隙間がなくなるようにテープを貼って封をします。
あえてテープの端がはみ出すように留めましょう。購入者は、どちらか片側から引っ張るだけで簡単に開けられてカードを取り出せます。
トップローダーよりも一回り大きく切ったダンボールを2枚用意します。
このダンボールの目を同じ向きにすると意外と簡単に折れ曲がってしまうので、画像のように目の向きを互い違いにして、カードを挟みましょう。強度が増して折れにくくなります。
ダンボールで挟んで、テープで留めて固定します。
梱包資材に余裕があれば、この状態からさらに袋に入れましょう。水分が入り込む余地を完全になくすことができます。
ふせんなどに、ちょっとしたメッセージを書き添えると喜ばれます。
配送方法にあわせて封筒・ダンボールなどを用意します。宛名を書く場合は、中に荷物を入れる前に書いておきましょう。
荷物を入れて封をしたら梱包は完了です。
ギフト券・商品券などの大きいサイズのカード類
ハーゲンダッツのギフト券を使って梱包していきます。その他の商品券も同様の方法で梱包可能です。
ギフト券用封筒が付いている場合は、そのまま梱包していきましょう。無ければ、ダンボールや厚紙で補強すると梱包しやすくなります。
まずは、カード類を水分から守るために密閉できる袋に入れましょう。
袋に隙間がなくなるようにテープを貼って封をします。
OPP袋をギフト券の大きさにあわせてピッタリ折りたたむと、見栄えが良く丁寧に梱包している印象が与えられます。
袋より一回り大きく切ったダンボールを2枚用意します。
このダンボールの目を同じ向きにすると意外と簡単に折れ曲がってしまうので、目の向きが互い違いになるようにギフト券を挟みましょう。強度が増して折れにくくなります。
ダンボールで挟んで、テープで留めて固定します。
梱包資材に余裕があれば、この状態からさらに袋に入れましょう。水分が入り込む余地を完全になくすことができます。
ふせんなどに、ちょっとしたメッセージを書き添えると喜ばれます。
配送方法にあわせて封筒・ダンボールなどを用意します。宛名を書く場合は、中に荷物を入れる前に書いておきましょう。
中に荷物を入れて封をしたら、梱包は完了です。
スリーブ(袋)不使用でカード類を梱包する方法|サランラップで簡易梱包
ビックリマンシールを例にスリーブ(袋)を使わずに梱包していきます。他のカード類でも同様の方法で梱包が可能です。
※この方法は簡易的な梱包になるため、水分・折れ曲がりなどで価値に支障が生じる商品での利用は控えましょう。商品が破損したり低評価を付けられる場合があります。
商品より一回り大きく切ったダンボールを2枚用意します。
このダンボールの目を同じ向きにすると意外と簡単に折れ曲がってしまうので、目の向きが互い違いになるようにシールを挟みましょう。強度が増して折れにくくなります。
そのままダンボールで挟んで、テープで留めて固定します。
そのままサランラップを巻きます。
ふせんなどに、ちょっとしたメッセージを書き添えると喜ばれます。
配送方法にあわせて封筒・ダンボールなどを用意します。宛名を書く場合は、中に荷物を入れる前に書いておきましょう。
中に荷物を入れて封をしたら、梱包は完了です。
カード・シール・チケット・金券などの梱包についてをまとめると……
- 水濡れ&折れ曲がり対策はしっかりと行おう
- スリーブや袋で密閉してダンボールで挟み、封筒に入れて発送しよう
- 高額・大量のカード類は、ダンボール箱に入れて発送しよう
カード・シール・チケット・金券などは、それ自体が薄くて小さいものが多く、破損した際のダメージが大きくなりやすい商品です。特にトレーディングカードやコレクション向けのシールなどは、少し傷がついたり折れたりするだけでも商品の価値が驚くほどガクッと下がります。
破損を防ぐ対策を講じないまま発送することがないよう、手を抜かずに梱包をしましょう。
梱包した商品はサイズや重さだけでなく、商品の価値によって配送方法を変えて発送しましょう。
カード類のおすすめ配送方法については下記の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。