この記事では、ゲームソフトの梱包方法やそのコツについてを具体例とともにご紹介します。
ゲームソフトは、フリマアプリやネットオークションでも頻繁に売買されているジャンルで、私自身も遊び終わったものを出品したり、レトロゲームを遊びたくなって購入したりしています。ゲームが好きな方にとっては、必然的に梱包する機会が多くなるジャンルですね。
発売された年代によって形や大きさ、重さなどが変わりますが、基本的な梱包方法は共通しています。一度覚えてしまえば他の物にも応用できるので、この機会に学んでいきましょう。
そもそも梱包するゲームソフトにはどんな種類があるの?
メルカリやヤフオク!を眺めていると、実にたくさんの種類のゲームソフトが出品されていますが、たいてい「カセット・カードタイプ」か「ディスクタイプ」のどちらかに分けられます。
梱包する際に役に立つ……かもしれない豆知識として少し紹介しますね。
※ちなみに、インターネットに接続して入手する「ダウンロード・オンラインコードタイプ」や、ゲームセンターにあるような「アーケード筐体タイプ」や「基盤タイプ」は、メルカリやヤフオク!で頻繁に取引されている物ではないため、ここでは紹介しません。
カセット・カードタイプ|懐かしのファミコンや最新のNintendo Switchなど
カセット・カードタイプは、正しくは「ロムカセット」と呼ばれる種類のソフトで、本体に直接差し込んですぐに遊ぶことができるのが特徴です。
画像の物は、昔懐かしい「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」や「スーパーファミコン」、「Nintendo Switch」のゲームソフトです。Nintendo Switchのゲームカードもロムカセットの仲間なんですね。
こうして書くと任天堂のゲームに多い印象ですが、古い物だと「Atari 2600」や「カセットビジョン」など、レトロゲームの歴史から見てもレアな物もロムカセットタイプだったりします。かなりマニアックすぎて、フリマアプリやネットオークションで見かけることは珍しいですが……。
ディスクタイプ|PlayStationシリーズやXboxシリーズなど
ディスクタイプは、Blu-rayディスクやDVD、CDなどの「円盤状になっている情報媒体」に記録されたゲームソフトで、本体に入れてから読み取りの時間が必要になるのが特徴です。
画像の物は「PlayStation4(Blu-ray)」や「PlayStation2(DVD)」、「PCエンジン SUPER CD-ROM2(CD)」のゲームソフトです。個人的には、プレイステーションが発売されるよりも前の1990年代初期に発売されたにもかかわらず、音楽CDと同じ音質でゲームが遊べるPCエンジンSUPER CD-ROM2のソフトがお気に入りです。
さて、一口にディスクと言っても記録方式によって違いがあり、磁気でデータを読み書きする「磁気ディスク」と、レーザーの光でデータを読み書きする「光ディスク」に分けられます。
磁気ディスクタイプのゲームソフトには、「ファミリーコンピュータのディスクシステム」や「Nintendo64の64DD」、「PC88・PC98シリーズのフロッピーディスク」などがあります。いずれも30年以上前に発売したゲームソフトなので、あまり馴染みがないかもしれません。
それに対して、光ディスクタイプのゲームソフトには、PlayStationシリーズやXboxシリーズなどがあり、馴染みのあるCDやDVD、Blu-rayなどを記録媒体として使っています。単純にディスクタイプのゲームソフトというと、これらを指すことが一般的です。
ゲームソフトの理想的な梱包の仕方とは?
ゲームソフトを梱包する時には「水に濡れないこと」「衝撃や振動によって破損しないこと」に気をつけましょう。
また、発送する際には、「封筒」や「ダンボール箱」を商品によって使い分けることになります。
水濡れ対策は完璧に
まずは、最大の天敵である「水分」から、ゲームソフトを守りましょう。
ゲームソフトは精密機器でもあるため、やはり水分は脅威となります。特に、箱・パッケージがないカセットソフトの場合は、接続端子がむき出しになっているため、梱包を厳重に行いましょう。
また、ゲームソフトの外箱やパッケージには紙が使われている物も多いため、ちょっとした水分でもシミになったり汚れたりして傷む可能性があります。
少しの水分も入り込まないように梱包すれば、水濡れによる破損から商品を守れます。
衝撃や振動からも守ろう
ゲームソフトは、衝撃や振動からも守らなければなりません。
特に、ディスクタイプのゲームソフトの場合、強い衝撃や振動によって盤面にひびが入ったり、ディスク自体が割れたりする恐れがあります。
箱・パッケージがあるソフトでも、油断はできません。
落下などの衝撃によって箱の一部がへこんだり、配送中の他の荷物に圧迫されて箱やパッケージがつぶれて変形する可能性があります。
プチプチを巻くだけでは強度に不安がある場合は、ゲームソフトが入る箱を作って梱包することも視野に入れましょう。
また、配送中の箱の破損が怖い場合は、いっそのこと箱をたたんで平らにして発送すると、意外と安全に送れます。
箱をたたんで発送する際には、購入者が驚かないように、前もって出品説明文には記載しておきましょう。
ゲームソフトの大きさやレア度によって、封筒やダンボール箱を使い分けよう
それほど大きくない商品ですので、封筒に入れて発送する前提で梱包することが多いです。水濡れ対策がしっかりとできていれば、ファミコンのような箱がないカセットタイプの物でも、意外と頑丈に作られているため封筒に入れて発送ができます。
同様に、薄めのディスクタイプの物でもしっかりと補強すれば、封筒での輸送に耐えられるようになります。
少し大きめの箱やパッケージに入っているゲームソフトの場合は、封筒では入らないこともあるため、大きさに余裕のあるダンボール箱を使いましょう。
ゲームソフトの中には滅多に出回らないレアものや高額なプレミアソフトなどもありますが、そうした商品はダンボール箱に入れての発送を強くおすすめします。
実際に私が50000円ほどのプレミアゲームソフトを梱包した際には、プチプチを何重にも巻き、厚みと強度のあるダンボールに入れました。替えのきかない商品でしたので、発送から受け取りが完了するまでの間は不安で、封筒を使うという選択肢は一切ありませんでした。
物理的な破損対策という点でももちろんですが、送る側も受け取る側も安心できるという点で言えば、ダンボールでの梱包は心の破損対策にも有効です。
見本画像を真似してゲームソフトを梱包してみよう
これから「箱・パッケージなしソフト」と「大きめの箱・パッケージのソフト」の2つを例に梱包方法について紹介します。
ゲームソフトの梱包作業は、
- 水分が入る隙間をなくすようにゲームソフトをプチプチで包む
- 厚さや重さなどの制限に余裕があれば、さらにプチプチや緩衝材で補強する
といった2点を心掛ければ、誰でも簡単に梱包することができます。
というのも、メルカリやヤフオク!などに出品されているゲームソフトは、ダウンロード版を除けば「箱・パッケージなし」か「箱・パッケージあり」のどちらかに分けることができます。梱包の際に気をつけるポイントが若干変わりますが、作業の流れは基本的にどちらも同じです。
※例では、見やすいガムテープで梱包していますが、実際には透明テープ(OPPテープ)を使用すると仕上がりが綺麗に見えます。
▼梱包に必要な道具&資材は、下記の記事を参考にあらかじめ揃えておきましょう。
https://auction-monohertz.com/recommended-packing-goods
ちなみに、商品梱包にはプチプチロールが1本あると非常に便利です。
梱包作業時の手間やストレスも減り、長期的には節約にも繋がります。特に、緩衝材としての機能が高い「3層構造のプチプチ」は、私も使い続けてますがオススメです!
3層品プチプチロールの詳細については、下記の記事をご覧ください。
https://auction-monohertz.com/3-layers-putiputi
箱・パッケージなしのゲームソフトを梱包する場合
まずは、ゲームソフトを一巻きできるくらいのプチプチを用意します。
上の画像のように、プチプチにゲームソフトを乗せます。
プチプチでぐるっと一周させて包み、テープを貼ります。
ゲームソフトに巻いたプチプチの上下が開いているので、同じように隙間ができないようにテープで留めます。
テープの1/3くらいの位置でプチプチに貼って……
そのままグッと、折り込むようにテープを貼り付けます。
余ったテープの端は、巻き込むようにゲームタイトル側(表側)に貼ります。
これで、テープで密閉をしつつ、綺麗に封をすることができました。
ふせんなどに、ちょっとしたメッセージを書き添えると喜ばれます。
梱包したゲームソフトを封筒に入れ、封をしたらゲームソフトの梱包は完了です。
大きめの箱・パッケージのソフトの梱包をする場合
まずは、ゲームソフトを一巻きできるくらいのプチプチを用意します。
下の画像のように、プチプチにゲームソフトを乗せます。
プチプチでぐるっと一周させて包み、テープを貼ります。
ゲームソフトに巻いたプチプチの上下が開いているので、同じように隙間ができないようにテープで留めましょう。
プチプチの端を折り込みテープで留めます。仮留めのためにちょっとテープを貼ると、安定します。
開いた隙間をまとめて留めるように、テープを貼ります。
これで、テープで密閉をしつつ、綺麗に封をすることができました。
ちなみに裏側はこんな感じです。
ふせんなどに、ちょっとしたメッセージを書き添えると喜ばれます。
梱包したゲームソフトをダンボール箱に入れます。
箱の中にできた隙間には、新聞紙やチラシなどの緩衝材を詰めましょう。中で荷物が固定されて、破損しにくくなったり、配達員の方も運びやすくなったりします。
しっかりと封をしたら、ゲームソフトの梱包は完了です。
ゲームソフトの梱包方法についてをまとめると……
- 水濡れ&衝撃・振動対策はしっかりと行おう
- 箱やパッケージも変形しないように気をつけよう
- ゲームソフトによって封筒やダンボール箱を使い分けよう
メルカリやヤフオク!などでも、「ゲームソフト」は頻繁に売買されているジャンルですが、梱包の出来が出品者によって差があるのもわかりやすいジャンルです。少しの手間を惜しんで雑な梱包で済ませると、万一の際の返品・交換対応にそれ以上の手間がかかります。購入してくれた方へ無事に届けられるよう、手を抜かずにしっかりと梱包は行いましょう。
そして梱包した商品は、使い慣れていて信頼できる配送方法で発送しましょう。
ゲームソフトのおすすめ配送方法については、下記の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。