この記事では、テレビの梱包方法やそのコツについてを具体例とともにご紹介します。
「テレビ」は、フリマアプリやネットオークションでも人気のジャンルの一つです。
特に、仕事や学業などで新生活を間近に控える2~4月あたりの時期になると、テレビの売買がより活発になります。
「新しいテレビに買い替えて不要になったから」「引っ越し先に持っていけないから」「処分に掛かるお金を節約したいから」と、出品する理由も様々あると思うのですが……
出品作業を行っている最中に「そういえば、テレビはどうやって梱包・発送をすれば良いのだろう?」と、ふと思ったりもするのです。
実は、テレビの梱包・発送方法はある程度決まっています。
というよりも、テレビは「梱包代行サービス」を利用した方が梱包不要で発送できるため楽なのです。梱包・配送作業をプロが行ってくれるので、補償の面から見ても安心です。
しかしながら、自分の力で梱包・発送作業を行いたい方もいるかと思います。
「配送料金を抑えたい」「配送業者も扱えないサイズ・種類のテレビを送りたい」など、こちらも人それぞれの事情がありますからね。
そのため今回の記事では、梱包代行サービスを利用せずに自力でテレビを梱包する方法をご紹介します。
なお、すでに梱包代行サービスを利用しての梱包・発送を検討している方は、この記事を読まずに発送作業へ進みましょう。下記の記事でテレビの発送方法についてを詳しく紹介しております。
https://auction-monohertz.com/shipping-tv
そもそも梱包するテレビにはどんな種類があるの?
現在、広く普及しているテレビと言えば、ほとんどが薄型テレビになります。
薄型テレビは、詳しく見ると「液晶テレビ」と「有機ELテレビ」に分けることができ、メルカリやヤフオク!では液晶テレビ・有機ELテレビともに多数出品されています。
それだけではなく、さらにカテゴリ内をよーく探してみると、少し前に流行った「プラズマテレビ」や、独特の温かみが感じられる「ブラウン管テレビ」も出品されています。もう少し掘り下げていくと、まだまだ様々な種類のテレビがありますが……今回は割愛しますね。
種類だけでなく、その大きさも実に様々です。
横200cm・縦150cm・重さ100kgに迫る、家庭用とは思えないほどの特大88インチテレビもありますし、どこにでも持ち運び可能な10インチポータブルテレビ(携帯テレビ)もあります。
このように、単純に「テレビ」と言っても種類豊富でサイズもバラバラなことがわかったかと思います。
なお、この記事では主に、宅急便・ヤマト便・ゆうパックで取り扱いが可能なサイズである「32インチ以下の液晶テレビ」の発送に役立つ梱包方法についてを紹介していきます。
43インチ超えの大型液晶テレビの発送には、購入者への手渡し以外の方法では「らくらく家財宅急便」や「梱包・発送たのメル便(メルカリ専用)」といった梱包代行サービス付きの配送方法の利用をおすすめしています。
梱包作業は不要になるため、そのまま発送作業へ移りましょう。テレビの発送方法については以下の記事をご覧ください。
https://auction-monohertz.com/shipping-tv
https://auction-monohertz.com/rakuraku-kazai-takkyubin
https://auction-monohertz.com/mercari-tanomerubin
※ちなみに有機ELテレビの発送に関しては、取り扱える配送業者が存在しないくらいに極めて少ないため、通常の配送方法が全て利用できません。
有機ELテレビの発送方法について、以下の記事をご覧ください。
https://auction-monohertz.com/moving-oled-tv
テレビを発送するには「購入時の箱」か「パソコン宅急便BOX」での梱包が必須|自作の箱での梱包は補償対象外の可能性大
梱包代行サービスを利用しない方は、自分でテレビを梱包しなければなりません。
梱包時には「箱」が必要になるかと思いますが、テレビの梱包に自作の箱を利用するのはあまりおすすめできません。
というのも、配送サービスによっては補償対象外となる可能性が非常に高いのです。
例えば「宅急便」では、テレビの発送に自作の箱を利用することは一応可能です。しかし、その場合は補償制度が適用されないため、配送中に破損したとしても出品者の自己責任として何の補償もされません。
補償制度を適用して「宅急便」でテレビを送るならば、「購入時の箱」に入れて梱包することが条件になります。
もし購入時の箱が無くても、パソコン宅急便の有料専用資材「パソコン宅急便BOX」を購入することで、テレビを発送することができます。
ちなみに、この専用資材の料金には梱包代行サービス代も含まれているため、パソコン宅急便BOXを利用する方は、梱包作業が不要になります。
専用資材の料金など、パソコン宅急便についての詳細は下記の記事からどうぞ。
https://auction-monohertz.com/yamato-pc-takkyubin
手軽に箱を自分で作れることはメリットですが、補償や安全面でいえばデメリットも大きくなります。どんな衝撃にも耐えられるように箱が作ってあれば問題なく送れるかもしれませんが、非常にリスクがある方法ですので、補償対象外ということをセットで覚えておきましょう。
テレビの理想的な梱包の仕方とは?
テレビを梱包する時には「液晶画面・テレビ脚部(スタンド)などの破損」に気をつけながら、「水濡れ」や「衝撃・振動」への対策を行いましょう。
加えて、リモコン・ケーブル・説明書などの「付属品の送り忘れ」も意外と多いので気をつけましょう。
また、B-CASカードを付けたテレビは、梱包前に「使用者変更の申請」や「有料チャンネルの契約解除」が必要になります。
水濡れ対策は必須
テレビは精密機械ですので「水濡れ」を避けなければなりません。
水濡れに関して言うと、サイズを考えたらテレビ全体が水没することはなさそうに思えますが、大雨や台風など、配送時の天候によっては水没に近い状況に陥るかもしれません。
どんな荷物でもそうですが、集荷・配達の際に雨が降っていても雨避けをせずにそのまま運ばれます。テレビはサイズが大きいため、余計に箱が濡れてしまいます。
大量の水分が掛かった状態では、電源ボタンや接続端子、パーツ接合部分などの隙間から水が入り込む可能性も考えられます。
集荷日・配達日の天候を確認しておくことが大前提となりますが、テレビをプチプチで厚く巻いたり巨大な袋に入れたり、梱包方法を工夫すれば水濡れからテレビを守ることができます。
衝撃や振動からも守ろう
衝撃・振動対策も怠らないようにしましょう。
衝撃に関して言えば、特に液晶部分の保護を徹底しましょう。
薄型テレビは大部分が画面で占められているにもかかわらず、肝心の液晶部分は剥き出しになったままです。何の対策もせずに梱包をすれば、ちょっとした衝撃でも画面が割れたり歪んだりする恐れがあります。テレビのサイズが大きくなるにつれて、被害も大きく広がりやすくなります。
液晶部分をダンボールなどで覆うように守ることで、画面への衝撃を和らげることができます。
また、振動に関して言えば、配送時に生じる振動に耐えられるよう梱包する必要があります。
配送業者は、車にテレビ以外の荷物も一緒に積んでお届け先を回ります。
車の加速・減速などによる断続的な振動だけでなく、荷物同士の接触による振動も生じるため、ある程度の振動は避けられないものと思いましょう。
とはいえ、何の対策もせずに発送してしまうと、ちょっとした揺れでも破損しやすくなります。
テレビ外側から見えない内部のパーツが外れるかもしれませんし、箱の中でテレビが動いて脚部に大きな負荷が掛かって折れるかもしれません。
テレビを固定するように梱包を工夫することで、振動を軽減させつつ、一箇所に大きな負荷が掛からないようにできます。
リモコン・ケーブル・説明書などの送り忘れにも気をつけて梱包しよう
テレビ本体の梱包に気を取られていると、付属品のことを忘れてしまうかもしれません。
リモコンやケーブル、説明書などの付属品も、快適な視聴には欠かせない大切な商品なので、うっかり送り忘れることがないように気をつけたいところです。
送り忘れを防ぐための対策として、本体と一緒に送る付属品は、ひとまとめにして袋に入れておきましょう。
付属品が小さくまとまるならば、テレビに直接貼り付けて梱包することで送り忘れを確実に防ぐことができます。
B-CASカードの取り扱いについて|使用者変更の申請・有料チャンネル契約の解除を忘れずに
メルカリ・ヤフオク!などで「B-CASカード付属テレビ」を販売する場合は、有料チャンネル(有料放送)の契約を全て解除したうえで、使用者変更の申請を行いましょう。
重要度で言えば、「使用者変更の申請」よりも「有料チャンネルの契約解除」のほうが大事です。
そもそも「B-CASカードってなに?」という方は、画像のようなカードを探してみましょう。
地上デジタル放送に対応しているテレビには、必ず付いているはずです。
あまり知られていませんが、フリマアプリやネットオークションでテレビを出品する際には、B-CASカードをB-CAS社に返却するか切断して破棄してからテレビ単体で販売するのが基本です。
しかし、それでは購入者はテレビの視聴ができないことになります。
この場合の例外的な対応として、出品者があらかじめ使用者変更の申請を行うことで、B-CASカードをテレビに付けたまま譲渡が可能になります。
……と、いかにも重要な手続きのように思えますが、電話で画像のような約款を送ってもらうだけで済むため、どちらかと言えば「有料チャンネルの契約解除」のほうが大切です。
※使用者変更の申請についての詳細は「B-CASカード・FAQ」をご覧ください。
B-CASカードには有料チャンネルの契約情報が紐づけられるようになっているため、有料チャンネルを契約中の場合は、前もって契約解除しておく必要があります。
出品者がこの契約解除を忘れていると、もしテレビ購入者が有料放送を契約しようとしても、B-CASカードには古い情報が残ったままで、新たに契約できません。
WOWOWやスカパー!、その他有料チャンネルを契約中のテレビを出品する場合には、忘れずに確認して全て解除しておきましょう。
見本画像を真似してテレビを梱包してみよう
今回は「19V型ポータブル液晶テレビ」を例に、「ゆうパックの利用」を想定して具体的な梱包方法を紹介していきます。なお、基本的な梱包方法はテレビサイズが大きくなっても変わりません。
テレビの梱包作業は、
- テレビ本体をプチプチで包む
- 付属品を袋にまとめる
- 箱に緩衝材を詰めてテレビを固定する
といった3点を心掛ければ、誰でも簡単に梱包することができます。
※例では、ガムテープで見やすく梱包していますが、実際には透明テープ(OPPテープ)を使用すると仕上がりが綺麗になります。また、プチプチが巻けないサイズのテレビは緩衝材を多めに詰めましょう。
▼梱包に必要な道具&資材は、下記の記事を参考にあらかじめ揃えておきましょう。
https://auction-monohertz.com/recommended-packing-goods
ちなみに商品梱包には、プチプチロールが1本あると非常に便利です。
梱包作業時の手間やストレスも減り、長期的には節約にも繋がります。特に、緩衝材としての機能が高い「3層構造のプチプチ」は、私も使い続けてますがオススメです!
3層品プチプチロールの詳細については、下記の記事をご覧ください。
https://auction-monohertz.com/3-layers-putiputi
まずは、発送する本体・付属品を全て一箇所に集めましょう。
発送する商品の最終確認ができ、送り忘れも防ぐことができます。
梱包しやすいように、テレビの脚・スタンドは外したり仕舞っておいたりしましょう。
脚部の取り外しが難しかったり、本体のバランスが不安定になる場合は、無理せずそのままの状態で梱包すればOKです。
まずは、テレビの液晶部分が破損しないように保護します。
テレビを、上の画像と同じような状態にしましょう。
寝かせることが難しい大きなテレビの場合は、視聴時と同じ状態で作業します。
液晶画面よりも少し大きいダンボールを用意して……
画像のように、画面全体が隠れるように覆ってテープで留めましょう。
テレビ本体に直接貼るテープはマスキングテープがおすすめです。テープ跡がつきにくく、かつ剥がしやすくベタつきにくいので非常に便利です。
プチプチでぐるっと一周させて包み、テープを貼ります。
もしプチプチの厚さが足りないと思ったら、追加で2重・3重に巻きましょう。
付属品は、ひとまとめにしてテレビ本体に貼り付けて梱包するのがおすすめですが、リモコンやケーブル類は別々に梱包すると丁寧です。形が似ている物で、ひとまとめにしても良いでしょう。
これで、プチプチによる本体・付属品の梱包は完了です。
ふせんなどに、ちょっとしたメッセージを書き添えると喜ばれます。
テレビが余裕で入る大きさの箱を用意します。
梱包したテレビ・付属品一式を箱に入れます。
実際に使用する時と同じ向き・状態で入れましょう。上下逆さまにならないように入れるのがポイントです。
テレビに無理な力が掛かるのを防いで破損しにくくなります。
テレビの角を支えて固定できるように、箱の隅にも緩衝材を詰めておきます。新品で購入したテレビは四隅を発泡スチロールで固定されていることが多いですが、あれをイメージすると分かりやすいと思います。
箱とテレビの間にできた隙間には、しっかりと緩衝材を詰めましょう。これでテレビを固定しつつ、衝撃や振動を和らげることができます。
テープでしっかりと封をしたら、テレビの梱包は完了です。
テレビの梱包方法についてをまとめると……
- 水濡れ&衝撃・振動対策は抜かりなく行おう
- 液晶部分や脚部・スタンドが破損しないよう気をつけて梱包しよう
- 自作の箱での発送は補償対象外になってしまう
- 安心・安全に発送できる梱包代行サービスでは梱包の必要はない
梱包や発送方法がわかりづらいイメージのあるテレビですが、大型家電になったからと言って身構える必要はありません。どんな商品でも梱包の基本は同じなので、テレビも焦らず梱包すれば問題なく発送できます。
それでもテレビの梱包が難しかったり面倒に思ったら、躊躇せずに梱包代行サービスを利用しましょう。スムーズに取引ができて商品が相手に届いて売上金を得ることが目的のはずですからね。
テレビのおすすめ配送方法については、下記の記事で紹介しています。梱包代行サービスについても取り上げています。